イギリスそよ風もよう

ー庭やアロットメントでのガーデニング、いけばな、フラワーアレンジメントの日々を綴りますー

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ドイツの友人のお庭など

                                  18th March 2012


 2011年の7月初めに、かつて日本で大変親しくお付き合いをしていたドイツ人ご夫妻(Lさん&Nさん)のお招きでブレーメンの近郊に参りました。
 日本では初来日されて帰国までの三年間、道一つ隔てたお向かいにお暮らしでしたから、ほぼ毎日のようにお互いを意識し合い、ご夫妻にとっては私はもっとも身近で親しい友人であったかもしれません。
 その後は電話での会話はしばしばですが、この20年ほどの間に直接訪問し合ったのはまだ5回ほど、特にこの十年はたびたびのお誘いにも関わらず御無礼が続いておりました。
 このたびやっと出不肖の私の重い腰も上がり、5日間の御訪問が実現したというわけです。



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 これが御夫妻のお住まいです。二人暮しですから大きな家は必要ありませんとおっしゃいますが、日本のスタンダードから考えますと十分に住み心地のよい大きさだと思います。
   
 お庭には日本で一緒に求めた雪見灯籠が見えます。、モミジやムラサキ露草、ホスタも見えて、なんとなく日本的なコーナーにも見えますね。




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 バラが美しいです。




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 7月初めなのに冷涼な空気が漂い、そのためバラは長く咲き続けます。


 

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 ラヴェンダーとバラとの組み合わせが素晴らしいですね。

 奥様のLさんは日本におられました頃、御趣味は?と聞かれますと、日本語で『庭いじりです』と答えておられました。今は膝を痛めておられ、お庭のお手入れはすべてプロのガーデナーに任せておいでのようです。




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 ドイツにもイングリッシュローズの愛好家が増え、次第にお庭もイングリッシュガーデン風になってきています、との御説明を受けました。




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 このご夫妻のお人柄なのでしょう、ご在日中、お二人は多くの方々と親しく交流なさいました。もしかしてそれらの方々の中に偶然にこのブログの写真をご覧になられる方がいらっしゃるかもしれない・・・私達はそんな期待を込めて、お二人のお姿をお目にかけます。



 
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 お部屋の中です。ソファーの背もたれに乗っている縫いぐるみ達は、お二人がお若い頃に求め、以来ずっと一緒なのだそうです。
 中ほどに下がっているピンクのランプがとっても素敵!イタリア旅行の折に気に入って求めたものだそうです。




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 お部屋の居心地の良さは室内インテリアだけではなく、窓から見える外の景色とも大きく関わっているということが言えそうですね。

 窓に貼り付けた黒い鳥のステッカーは、野鳥が窓に衝突する事故を防止するためのものです。




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 このコンサバトリーは快適そのものです。総ガラス張りですが、太陽光を遮断するための‘よしず’のようなものが必要に応じてボタン一つで天井を覆います。温度も屋内同様、セントラルヒーティングで一定に保たれるようになっています。

 この部屋から見える外の景色にも心が癒されます。窓の外の美しい環境に恵まれた暮らしは、本当に素晴らしいと改めて思いました。




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 お二人は朝食に始まり、ランチ、ティー、ディナー、すべてこのコンサバトリーでとられるようです。
 これは朝食時の写真ですが、メニューはパン、ゆで卵、ソーセージ、サラミ、ハム、チーズ数種の他に、コーヒーまたはティー、フルーツジュース、フルーツなどが並びました。
ちなみにこれら朝食のご準備は、ご結婚以来、一貫してご主人がなさっておられるのだそうです。

 意外だったのは、チーズの中に日本からの輸入品だというワサビチーズが含まれていたことです。食卓から欠かしたことは無いとおっしゃるほどご夫妻の大のお気に入り。確かにワサビ風味ですからユニークですし、それにチーズを数種類スライスして器に盛り付けた時、優しい色合いの緑のチーズは食指も動きますね。

 ドイツで需要が高まり、今ではドイツ国内産も出回るようになったそうなのですが、やはりメイド イン ジャパンがお味は数段上だと強調されました。
 日本産のワサビチーズがチーズの本場でそれほどポピュラーになっていたとは・・・。日本からの輸入品を売っているという特別なチーズ屋さんに連れて行っていただき、私もイギリスへの持ち帰り用に少し求めました。





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 ご夫妻のお友達が見える日です。
 皆さまお見えになられての開口一番は、『あなたのことはぜ~んぶ知ってるわ、いつもL&Nさんからお噂聞かされてますからね』・・・何てフレンドリーな方々なのでしょう。

 この日は朝から私もお寿司を握ったり海苔巻きにしたり、Nさんの好物の日本風ポテトサラダを作ったりでキッチンは活気付きました。
 材料は町のお魚屋さんで求めたものばかりですが、ホタテ、マグロ、サーモン、黒鯛、酢漬けニシン、イクラ、エビなどで、他に海苔巻き用にアボカドやきゅうりやオリーブオイル漬けのまぐろの缶詰も買い求めました。

 『お寿司という言葉は昔から知っていましたが、これがお寿司の味ですか、本当においしいですね』などとおっしゃる方もおられ、沢山召し上がってくださいました。




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 お寿司が大好物のNさん、奥から取って置きのイクラの軍艦巻きやホタテなどの入った舟盛りを持ってこられました。この満面の笑み、お寿司を作って差し上げて良かったなと思えた瞬間です。





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 皆さんからのリクエストで、簡単な生け花のデモンストレーション?をすることになりました。
 日本的なお花アレンジの特徴の一つに自然の枝物を使うことが有ると思い、お庭から枝を切ってきて、基本のアレンジを二杯ご披露いたしました。
 (私の顔は初めはぼかしていたのですが、他の方々のお顔はクリアにご登場戴き、私だけという訳にも参りませず、こういうことになりました。‘古来稀なる’年齢に達するのもそれほど遠くない顔なのですけれども。)
 




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 この日は地元のアーティスト達の、作品展示即売会にご案内いただきました。この会場は個人のお宅のお庭なのですが、アーティストの方々に今日一日だけ開放しておられるのです。




 
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 私の友人のLさんにはアーティストのお知り合いも多いようです。




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 毛糸をつむいでいる光景です。テーブルの上には手編みの手袋、靴下などが載せられておりました。




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 これらの作品はLさんのご友人の作品です。友人ご夫妻のお庭には、これらの作品が何点か置かれてありました。



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 この方が↑の作品をお作りになられたアーティストです。笑顔が素敵でとてもエレガントなお方でした。




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 これらは他のアーティストの作品ですが、何だか可愛らしい羊さん達ですね。 




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 すべてをお目にかけられないのが残念ですが、さまざまな手造り製品が展示されておりました。
 ギターを演奏して雰囲気を盛り上げる方もおられましたし、ソーセージをグリルで焼いて売っている方もおられました。さすがドイツならではと感じ入り、私も‘名にし負う’本場のソーセージのアツアツを戴きましたが、今まで戴いたソーセージの中のワンノブザベストだと思えるほど、本当に美味しく感じました。





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 お庭の一角にはこんなキッチンガーデンも有りました。黄色いお花の咲くプラントはディルのようですね。





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 この写真は、アーティストの為にお庭を一日開放されたお宅の、すぐお隣さんのフロントガーデンです。とても素敵でしたので、帰り際に一枚写させていただきました。





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 私の友人であるLさんのお仲間たちのグループです。二週間ごとにそれぞれのお宅を順番に回って、女性だけでティータイムをご一緒なさる‘女子会’なのだそうです。
 私のことをここでも、『Lさんは日本のお話をする時、いつもあなたのことを話すの、だからあなたのことをとっても身近に感じているわ』と、す~っと私を受け入れてくださいました。何て優しく気持ちの良い方々なのでしょう。 




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 テーブルの中央に黄色いお花が見えますが、あれは最近お亡くなりになられたお仲間のお庭に咲いていたお花なのだそうです。せめてお花だけでも皆さんとご一緒に過ごせるようにと、どなたかが摘み取って来られたのでしょうね。そして皆さんもこのお花を通して、亡くなられたお仲間を思い出しておられるのでしょう。
 
 僅か4泊5日でしたが、大変に心地好く時間が過ぎていきました。
 渡独の前にどのように過ごしたいですかと希望を聞かれ、私は名所旧跡を訪れるよりも、ご夫妻のご日常の中にご一緒に居たいとお願いしました。希望を叶えていただき、更に素敵なお庭も拝見できましたし、幸せな日々をご一緒に過ごさせていただいたことに感謝しています。

 毎年来てね、次回は少なくても十日間は滞在するのよ、などと何度も言われましたが、お二人はやはり年齢ですから健康のことが大変心配です。一方で、多くの良いお友達に囲まれていることを今回見届けることが出来ましたから、その意味では安心なのですけれど。


 

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 さて、これら二枚の写真は昨日、3月17日に写したものです。
 昨日、大変美しいフラワーアレンジメントがお花屋さんより届けられ、さらに間を置かず素敵なカードも郵送されて参りました。すっかり忘れておりましたが18日の日曜日は英国ではMother’s dayだったのです。

 子供たちから送られたカードとアレンジメントを、並べてコンサバトリーのバラのテーブルクロスの上に置きました。

 実はこの素敵なテーブルクロスは、私の中学時代の友人、Yさんのデザインになる手作りで、手染めの作品なのです。昨年の暮れにプレゼントされましたが、私はコンサバトリーのテーブルの上に広げ、毎日眺めて楽しませていただいているのです。
 そのお陰で日照時間の少ない冬の暗い日々も、このテーブルクロスの華やぎが、周辺を随分明るくしてくれたように思います。
 眺めるたびに友人のことを思い出しておりました。このために費やした沢山の時間にも感謝しておりました。

  


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 テーブルクロスとアレンジメントが大層良くマッチして、なんて美しいスポットになったことでしょう。

 余りにも素敵なので、このブログを通して、関西にお住まいの友人Yさんと、私の子供たちにも感謝の気持ちを伝えたいと思いました。




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  1. 2012/03/19(月) 09:57:44|
  2. 友人知人のお庭
  3. | コメント:16

ドイツのイングリッシュガーデン

                               28th February 2012




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 今回は、ドイツにてご訪問の機会を得た、素晴らしいイングリッシュガーデンをお目にかけたいと思います。

 昨年の夏、私は、ブレーメン近郊ご在住の友人ご夫妻のお招きで、ドイツに渡りました。
 その折、ご夫妻のご友人Aさんの、想像を絶するお住まいとお庭を、拝見させていただく幸運に恵まれたのです。

 ご夫妻との電話会話などでは、そのAさんのことは何度か話題にのぼってはおりましたけれど、実際にお宅にご招待戴き、ティータイムをご一緒させて戴く手筈まで整えられていたとは・・・ほんとうに思いがけなくて嬉しい驚きでした。

 ところで何ゆえにイングリッシュガーデンなのでしょう。
 実はこのお宅の主であられるAさんは、リタイアまでの三十余年間をロンドンで過ごされました。バリバリのキャリアウーマンとしてロンドンのビジネス街の中心で、定年までを勤め挙げられた凄腕でいらっしゃいます。

 そしてご趣味はガーデニング、とりわけカントリースタイルのイングリッシュガーデンに思いを寄せてこられました。御在英中に、英国内のさまざまなガーデンを数多く訪ね歩かれたそうです。
 長年にわたって培ってこられた、言わばこの方のガーデン哲学は、この理想郷のようなお宅とお庭に具現されているものと確信致します。
 


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 リタイアを機にロンドンを離れて故郷に戻られたAさんは、ご自身の終の棲家として、廃屋となった何百年もの歴史ある古いファームハウスを購入されました。廃屋を現代の住居に蘇らせるのは、どなたが考えても至難の技です。
 新築家屋の方がはるかに簡便で、建築費も比較的廉価であることは百もご承知の上でのことでした。何と私の友人ご夫妻も当然の如く反対の立場をとられたそうなのです。

 でも彼女の理想郷に対する‘哲学’は揺るぐことはありませんでした。そしてアート建築さながらの素晴らしい現代の住居に再生させ、周辺には見事なイングリッシュガーデンを築かれたのです。




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 前方から家屋に向かって右側になります。
 お家の前面の横幅も広いのですが、奥行きもかなり深いのです。
 オリジナルがファームハウスですから、農場主の家族以外に牛馬や豚、鶏などの家畜類も同じ屋根の下で暮らしていたわけですもの、建物が大きいのは当然ですね。




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 三人のお姿が見えますが、両端が私の友人ご夫妻で真ん中の女性がこのお宅のご当主でいらっしゃいます。

 普通の家に較べひさし(庇)の位置が大変低いと思いました。。昔のドイツのファームハウスはこんなに軒が低かったのですね。そこで思い出しましたのは白川郷の合掌造りですが、あの集落群の中にもひさしの位置が極端に低い家がありますね。低い方が夏は涼しくて冬は家を暖かく保つ効果があるのでしょうか。

 手前左に置かれた自然石が印象的です。




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 アナベルが花盛りで素敵です。後方には木のベンチが置かれてありました。
 ブラックバードの姿も写っていますね。




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 黄緑色や銅葉色の植物を巧妙に配置して、素敵なカラースキームの植栽です。ボーダーのカーブラインが延々と先まで続いていくようなイマジネイションの働く奥行きの演出が、素晴らしいと思います。




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 はるか前方に柵が張られており、その先には馬や牛が放牧されているとのことでした。
 それにしましても、これだけの芝(牧草)を刈るのは大仕事でしょうね。

 中ほどに樹木が見え、その周辺に丸く刈り残された牧草地が見えます。
 広い芝生のお庭や牧草地を刈る時に、一部を円形や楕円状、場所によっては細長く刈り残して自然のままの状態をキープしている光景は、英国では良く見かけます。
 それらはデザイン上の面白さだけではなく、小動物の逃げ込む隠れ家にもなりますし、自然の生き物を身近に呼び込む為にも大切な場所になっているようなのです。
 私などもあのように芝地に浮かぶ島のような、または土手のような部分を見つけますと、ホッとした安らぎを覚えております。 



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 グランドカヴァーとして最もポポピュラーなアルケミラ・モリスは、黄緑色の小さなお花がフワフワっと固まって咲き、とっても優しい風情のプラントです。切花にして挿せば、どんなお花との相性も良いようです。
 Aさんは、この日の午前中は、ほぼ花期の終ったアルケミラ・モリスのお花を刈りとりましたと仰っておられましたが、このコーナーのものはまだまだ十分に観賞に堪えるからでしょう、そのまま残されておりました。
  
 ここでも低目の石が周囲にしっくり馴染んでいます。




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 こんなに見事なお花を咲かせるホスタも珍しいと思いました。それに葉の縁取りもフリルのように波打っていてエレガントに見えます。





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 Aさんに管理されているプラントはすべてコンディションがいいですね。




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 これはダイアシア(Diascia‘Pink Queen’)でしょうか。シーズンは7月から咲き始め、秋の終わりごろまで咲き続けるようですが、イギリスでは一年草扱いではないかと思います。
 マイルドな地域でなければ冬越しは難しいと考えられていますのに、この株を拝見する限り、Aさんは越冬させたようですね。




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 決して多過ぎない植栽、それらは周りとのバランスを考えて必要最小限に押さえられていると思いました。また人工的なガーデン用のオーナメント類は一切置かれておりません。適所に置かれた自然石の存在感が抜群で、Aさんの研ぎ澄まされたシンプりファイドの精神に感心させられました。
 




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 グラス類が随所に植えられています。
 レンガ造りの建物は物置のようですが、あの中にはガーデニング用の必需品などが収納されているのでしょうね。





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 ハーブ類を植えたキッチンガーデンの周囲を、ツゲの植栽が囲んでいます。
 ツゲは英名ではボックス(Box)と言われ、それらボックスの植栽で作られた、15世紀終わりごろからのチュウダー朝に始まるノットガーデン(Knot garden)は、余りにも有名です。
 そんな歴史的背景も有り、花壇の縁取りにツゲの植栽を使うことは私も大変憧れます。本当に素敵だと思います。
 




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 キンシバイの黄色が、紫系のお花とのコントラストで効果的です。





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 ここからの眺めは、家屋の正面から眺めますと、向かって左側になります。
 お天気の良い日には、あのパティオで、お食事やティータイムやドリンクをエンジョイなさるのでしょうね。




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 母屋と、左側のキッチンに続く建物のつなぎ目はこのようになっています。屋根の上に煙突が見えますが、あれが一階の暖炉につながっているのですね。




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 車以外に資材や薪も積み上げられているのが見えます。右には別の建物が見えますが、どんな用途に使われているのでしょうか。




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 再び正面から写しましたが、今度はお二人がポーズをとってくださいました。
このエントランスが大きいのは、ファームハウスだった頃、馬や荷馬車の出入り口だったからだと伺いました。

 こちらが正面ですけれど、プラント類はホリーホック(タチアオイ)と、丸く刈り込んだツゲ、他数種が見えるのみです。正面から拝見する限り、両サイドや後方に素晴らしいガーデンが拡がっていることなどどなたの想像も及びませんよね。
 表は何気ない表情に抑え、押し開いた‘扉’の先には素敵な花園が拡がる・・・これもAさん流の美意識の現れなのでしょう。本当に畏れ入りましたという感じで、私はAさんのガーデン哲学に感服です。





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 建物の周囲をひと回りしましたので、最初の場所に戻りました。出入り口は正面ではなく、こちら側の中程でひさしに切れ込みのあるところです。

 




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 想像以上の広さで、床面積はちょっとした体育館ほどの広さに見えました。寝室などのようなプライベートルームは二階だそうです。昔はこの空間に人間と家畜が仲良く同居していたのですね。
 真っ黒な柱や梁などが見られましたが、それらはこの建物の歴史を物語っているようでした。

 お屋敷が広いので、周囲からの視線を気にかける必要は一切ありませんね。そのためカーテンは不要なのです。光をさえぎる目的で寝室に取り付けるだけでいいのですもの。カーテンが不要なお住まいなんて、何という恵まれた住環境でしょうか。



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 一階部分は一切間仕切りが無くて広いワンルームです。一枚上の写真の逆方向の一角にこの暖炉のコーナーがあります。
 この写真の方は食品化学がご専門の化学者で、そのご関係で、奥様もご一緒に日本に三年間駐在されました。二十数年も昔のお話です。




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 一つ一つの調度品が選りすぐられていて、それぞれが他のものとうまく調和がとれているのです。
 風流な花瓶が何箇所にも置かれ、お庭から摘まれたお花やグリーンがさりげなく挿されておりました。
 広いお部屋なのにとっても居心地良くて、戴いたティーやケーキのお味も一層美味しく感じさせられました。
 このような広~いお部屋に毎日暮しておられますと、お気持ちもますます大らかになられるでしょうね。

 ちなみにこのAさんは、ロンドンには毎月のようにお出かけなのだそうです。きっとロンドンの‘喧騒’とのコントラスト、動と静を、たっぷりエンジョイしておいでなのかもしれませんね。
 ご自身のお力で築き上げて来られた本当に素晴らしい生き方だと思います。




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  1. 2012/02/28(火) 09:53:12|
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  3. | コメント:21

プロフィール

はなあかり

Author:はなあかり
 人生も後半にさしかかり英国で暮らすことになりました。今では黄昏年齢となり、それが花灯りの名前の由縁でもあります。日本に残してきた小さな庭にいつの日か帰る夢を抱きながら、一方では、自分好みに染まるこちらの庭への愛情もはかりしれません。
 2002年にアロットメントに植えたグリーンゲージなどの果樹類も大きく育ち、秋には収穫を楽しんでおります。

 City & Guilds にてFlower Arranging Skillsを、NAFAS (National Association of Flower Arrangement Societies)では、Floral Art & Design のDiploma を取得しました。
 1998年に<いけばな>指導をスタートし現在に至ります。2007年に、ご関係者からのご要請とお仲間のご支援のもと、ロンドンに<いけばな>の新組織を立ち上げました。以来、組織の運営に関わりながらお花の指導を続けております。

 自宅の庭は、<いけばな>や英国風フラワーアレンジメントに必要な植物素材を調達する上で、大変有益で大切な場所になっております。2010年からは、すべてひとりで手入れしておりますので、メンテナンスの少ない庭は必須となり、今ではシュラブ類と宿根草のみの庭になりました。
 更新は稀ですが、折々にお出でいただければ嬉しく存じます。

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