イギリスそよ風もよう

ー庭やアロットメントでのガーデニング、いけばな、フラワーアレンジメントの日々を綴りますー

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チッピング・カムデンを訪ねて


                            22nd September 2009



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 コッツウォルズ地方に今春転居された友人から、一泊のご招待を受けました。先週末のことです。
 その日はお天気にも恵まれましたので、友人宅を訪れる道すがら、まだ一度も訪れたことの無いチッピング・カムデンというヴィレッジで途中停車して、散策を楽しむことになりました。今回はその村の情景をお目にかけます。




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 イギリス、田園風景と言えば、その筆頭に思い浮かべる場所は、多くの方々にとって、このコッツウォルズ地方のイメージかもしれません。母親の優しいボディーラインのように、緩やかに波打つ、まさに‘母なる大地’をアップダウンしながら、車は点在するいにしえ(古)さながらのヴィレッジを幾つも抜けて走ります。




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 丘陵地一面に広がる農作物、草を食む羊たちの群れ、放牧された牛や馬、そして土地の境界線代わりに植えられた大小の木々の緑は、風景に緑のアクセントを添えています。
 時間はゆったりと流れているような、まるで田園の理想郷とも言える光景が延々と続いていきます。





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 英国にはこのコッツウォルズに匹敵するような田園風景は、実は至る所に拡がっていると申し上げても過言ではないほど、本当にどこのカントリーサイドも美しいのですが、コッツウォルズのコッツウォルズたる所以はコッツウォルズ ストーンと呼ばれる石灰岩の産地であることにあると言われているようです。
 そのためこの地方の家々のほとんどは、これら地元産の蜂蜜色の石灰岩によって造られており、それらは周辺の風景に穏やかに融けあって、この地方独特の風景美を醸していると言えましょう。
 この家も石灰岩の石づくりで、屋根は茅葺です。





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 ファームハウスの入り口に、キノコ型のオーナメントが見えます。写真に写そうとして近づきましたら、ゲートがギッギギーと音を立てて自動的に開きました。
 あの石造りキノコ達は田舎道では時々見かけますが、アンティークショップで売られていることもあります。




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 チッピング・カムデンの村の入り口辺りの景色です。





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 重厚な雰囲気があって、家としての存在感も抜群ですね。もう紅葉が始まっています。





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 交差点に面したお家の端正な刈り込みに目を奪われました。





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 同じお宅を左方向から写しました。





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 このお宅の中央部分の藁葺き部分はまだ新しく見えますが、あの部分だけは近年の葺き替えだと思います。




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 刈り込みも芸が細かくてアートを感じます。




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 お向かいのお宅も藁葺き屋根です。一帯には景観を妨げるものは何一つ無く、思わず息を呑む美しい情景です。




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 このお宅も数百年前からここにあって、何十組の世代が住み替わったことでしょう。蜂蜜色の石灰石の壁と藁ぶき屋根との調和は、目にとても自然だと思いました。





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 この石造りのお宅は藁ぶき屋根ではありませんが、大きくて素敵なお宅です。きっと邸内にも美しいイングリッシュガーデンが拡がっているのではないかしらと、想像を掻き立てられるような外回りの植物のあしらいだと思います。




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 さてチッピング・カムデンの村の中心地、ハイストリートに着きました。




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 正面に見えます石造りの建物は、1627年に建てられたマーケットホールで、現在はナショナルトラストの管理下にあります。この地域の産物はあそこで取引されていたということのようです。

 何と申しましてもコッツウォルズは、ヨーロッパでも最上質のウールを産出したといわれるほど、古来より羊毛産業で栄えてきた地域なのだそうです。このメインの通りは、当時の裕福な羊毛業者達が馬車を率いて日々往来していたのでしょうね。




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 これがマーケットホールの内部です。コッツウォルズストーンと呼ばれる石灰岩がゴロゴロとむき出しになっておりました。どなたでも自由にこの中に入れますが、そのうち中に入れなくなるような処置がとられるのではないかしら、などと思ったことでした。




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 アンティークのお店です。




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 この建物もメインの通りにありますが、建物の左側部分は不動産業者のお店だったと思います。目立つ看板などは一切ありませんから、近づかない限り、何のお店なのかわかりません。でもそのことが、街の景観を守る上でとても大切なことだと言うことは、十分に納得できることです。





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 観光客が多く訪れる村でもありますから、カフェーやレストラン、小物店、アンティーク、ファッションのお店など覗き込んでみたい小さなお店がたくさん並んでいます。
 看板もこの程度のものならところどころで見られました。





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 メインの通り、ハイストリートには、左右にこのような小路がいくつもあります。小路を抜けると、素敵なカフェーがあったりしますが、くぐり抜けてみるのもなかなか愉しいものです。




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 お天気の良い日のアイスクリーム屋さんは、商売繁盛ですね。




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 コッツウォルズストーンは、落日の太陽を受ければ黄金色(ハニーゴールド)に輝くのだそうです。この教会も落日の刻には、ハニーゴールドに輝いて一段と荘厳さも増すことでしょう。





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 カフェーのお店が二軒並んでおりましたが、私どもが入りましたのは右の‘The Bantam Tea Rooms’という小さな看板のかかっているお店でした。美味しいコーヒーが供され、一緒に戴いたブラウニーズも昔懐かしいお味で十分エンジョイすることが出来ました。
 この後は一路、友人訪問の途に就くことになります。



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  1. 2009/09/21(月) 23:06:46|
  2. コッツウォルズの情景
  3. | コメント:17

初秋の光の中で

                          12th September 2009


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 かすかな風にもたおやかに揺れる宮城野萩のみやびやかさに、陶酔してしまいそうです。





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 萩は万葉人にも最も愛された花だそうで、万葉集の中には142首も登場し、梅の119首を押さえて首位の座を占めているそうです。万葉の歌人も萩の風雅を愛したのですね。





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 やはり萩のそばにはススキを並べたくなります。’96年から庭にありますが、草丈も70~80cmで増え過ぎることもなく、コンパクトな性質の良い種類(Miscanthus sinensis ‘Kleine Fontane)です。
 こちらも僅かな風にも穂先を揺らし、なかなかの雅趣があります。





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 ガーデンセンターで初めてミズヒキの一種に(Persicaria virginiana ‘Batwings’)に出会いました。早速求め和のコーナーに植えましたが、流石の英国でもミズヒキは珍しく、一般に普及するのはまだまだこれからだと思います。





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 ‘Batwings’という名前は、葉の表面に黒いマークがあり、それらがコウモリの翼の形をしていることからきているようです。





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 秋海棠(Begonia grandis evansiana)も日本を思い出させてくれるプラントです。すぐ後ろでは春の花、馬酔木の蕾がもう準備されています。




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 ジャパニーズ トード リリーと呼ばれるホトトギス(Tricyrtis ‘Hototogisu’)が咲き始めました。日本名の‘ホトトギス’が学名になっていますね。
 秋海棠の葉陰でひっそりと咲いているブルーのお花はリンドウです。





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 あまり目立たないお花ですが、茶庭のような風雅なお庭に似合いそうですね。





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 これは上のホトトギスとは別の種類名(Tricyrtis Blue wonder)です。
 ホトトギスという名前は、花弁の斑点を鳥のホトトギスの胸にある斑点になぞらえてつけられた名前だという日本に対し、こちらでは‘Toad Lily’と言われています。Toad(ヒキガエル)という名前ではイメージが日本とはかなり異なりますね。





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 南アフリカが生まれ故郷のこのカンナ(Canna ‘Tropicanna’)は、英国の寒い冬を、この場所で越す羽目になりました。と申しますのも私の実験台にさせられたのです。通常ですと秋の終わりに根茎をそっくり掘り上げ、グリーンハウスの中で休眠させるのですが、今年はドームを被せただけで庭に残されてしまいました。
 その為、春の芽立ちは遅れましたが、でもこのように元気です。
今年はお花は咲かないかもしれませんが、でもこのようなトロピカルな葉の色模様を楽しませてくれています。



 
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 ミクルマス デイジー(アスター)の中でも、このヴァイオレット クイーンは、日本の野菊を思い出させてくれます。これのお花が咲きはじめますと、周辺の光も透明感を増してくるように思います。




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 アロットメントを始めました時、面積の半分をミニ果樹園にしたいと考えました。イギリスに古くからありますグリーンゲイジという名のプラムや、ヴィクトリア プラムを植えたかったのです。さらにこのコックス アプルも植えました。消毒など施したことはありませんのでオーガニック同然の栽培環境ですが、今年はこのように美味しそうな実をつけてくれました。
 このコックスという種類も長く英国人に愛されてきた種類だと聞いております。日本のリンゴのように立派な姿形はしておりませず、小さくてそれは素朴な外観ですが、でも風味が抜群で酸味と糖度のバランスも程よいのです。それにお口に含んだときの舌との絡みも私にはとても自然で、実はこのリンゴの大ファンなのです。
 



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 この洋ナシは一本の木に三種類が接ぎ木されています。一本しか植えない場合は、受粉上の便宜からこのように複数種、接ぎ木されている苗木を選ぶ方が良いと伺いましたので。
 そのためでしょうか、まだ小さな木ですが、これの三倍ほどの数の実がつきました。摘果しましたが、きっとこれでも多いのかもしれませんね。
 この場所は太陽光線を日の出から日没までフルに受けますから、特に果樹類はお味が濃いという印象を受けます。


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 昨年、つる薔薇の足元でアサガオを育てました。忘れておりましたが、今年はそれらのこぼれ種から発芽して再び素敵なブルーのお花を見せてくれています。




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 レイディー エマ ハミルトンは美しいというよりも、私には‘愛くるしい’という感じです。




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 一本のゴールデン セレブレーションの枝がツバキの方向に伸び、その枝の先にまるでブーケのようにお花が咲いています。




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 2006年のデイヴィッド オースティン氏の薔薇ですから、比較的新しい種類だと思います。名前はリッチフィールド エンジェル(Lichfield Angel)。
 右方の咲いたばかりのお花の色は優しいアプリコット色をしていますが、左方で日が経ったお花達はクリーミーホワイトという感じの色に変わっていますね。
 セカンドフラッシュの三本のシュートからこれだけの数のお花を咲かせるのですから、性質の良い種類ではないかと思い、これからが楽しみです。



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  1. 2009/09/12(土) 02:12:24|
  2. | コメント:10

庭を彩る花々

                           3rd September 2009



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 フロントガーデンは宿根草やシュラブが入り混じって、いつも華やかに季節の移ろいを感じさせてくれます。




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 中央の宮城野萩が紅紫の色を見せ始めますと、秋が間近であることを感じます。
 左の朱赤色のヘレニューム(H.Moerheim Beauty)は、休みなく新たな蕾が立ちあがり、花壇を華やかに彩ってくれます。



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 こちらのオレンジのお花(Helenium ‘Bruno’)は上記のヘレニュームによく似ていますが、一本の花茎にお花がスプレー状に拡がって咲くところが異なります。これだけのお花の数に対し、茎は2本しかありません。




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 このコーナーの前に立たれる方の何人かは、この宮城野萩の名前を聞いていかれます。何てエレガントで気品に満ちたお花なのでしょう、というのが感想です。




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 カリオプテリス(Caryopteris Clandonensis First Choice)が、この場所に植えられたのは‘99年の9月という記録があります。すでに今年もアレンジメント用に使われ、このように透けてしまいましたが、ブルーのお花はアレンジにもお庭にも大変貴重です。
 これの実生苗が裏庭でも育っています。



 

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 思いがけない豊作の花桃の実は、まるでルリタマアザミと大きさ比べをしているようですね。




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 消毒など致しませんのに無傷の美しいフルーツたちです。ジューシーでかなりの糖度もありますのに、残念ながらやや苦みを感じてしまいます。青白い色ですが、この状態ですでに柔らかく、もぎ取ってそのまま口に運ぶことが出来るほどです。
 何とかこの苦みを抜く方法はないものかしらと考えますが、渋柿の渋抜きのようにはいかないでしょうし、もったいないので、いっそのことヴォッカかジンなどに漬け込んでみましょうかしら。




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 株分けしたウラハグサ(風知草)も、鉢の中で風情ある姿に成長しました。





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 今年も輪径16cmほどもある大輪のダリア(Dahlia ‘White Alva's’)が咲きました。最初の霜が降りるまで次々と咲き続けます。





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 秋咲きのシクラメン(Cyclamen hederifolium)が8月初めごろから咲いています。





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 ヤブラン(Liriope muscari、syn. L. graminifolia var. densiflora)は、やはり和のコーナーに馴染むようです。




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 ゴールデン セレブレーションのセカンドフラッシュ、そして黄色の小花は、ハイぺリカム(Hypericum frondosum ‘Sunburst’)です。




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  ペンステモンは夏から秋にかけて次々とお花を見せてくれますし、ボーダーには有難い宿根草です。私はこのダークなレイヴェン(Penstemon Raven)に特に惹かれています。

 白いレースフラワー似のお花は、セリナム(Selinum wallichianum)と言い、3年前に求めました。お花が咲いたのは今年が初めてです。お花は咲かなくても、羽根のような柔らかな感触の葉がデリケートで素敵なのです。




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 冷涼な気候のイギリスで柚子が実るなんて、ほんの一個だけではありますが、ついに夢が叶いました。種から育てているほうはまだですが、まずは友人から戴いた接ぎ木苗に、こんなに立派な実を見せてくれたのです。本当に貴重なお恵みです。

 


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 ラドロウ カーソルは柔らかなアイボリーカラーです。




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 ローザ グラウカ(Rosa Glauca)は、ローザ ルブリフォーリア(R.Rubrifolia)ともいわれています。この木も実生苗から育ちましたが、種から簡単に発芽しますので、私は切り花用にアロットメントでも育てています。





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 このアスチルべ(Astilbe Chinensis ’Pumila’)は、ドライな環境でも大変良く育つ種類です。

 左の美しいグリーンの葉は、こちらで俗にハート タング ファーンと呼ばれておりますが、日本のコタニワタリ(Phyllitis scolopendrium)と同じ種類のプラントのようです。英国土着のプラントでもあり、いたるところでよく見かけます。




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 これらのセカンドフラッシュはパット オースチンです。お花も大輪で、色もユニークですね。



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 クロコスミア(Crocosmia ‘Bressingham Blaze’)は、炎のように赤い花、と説明にあります。本当に燃えさかる炎のような色ですね。




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 そして炎のようなクロコスミアをバックに、レイディー エマ ハミルトンが素敵なセカンドフラッシュのお花を見せています。



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  1. 2009/09/03(木) 09:37:25|
  2. | コメント:16

プロフィール

はなあかり

Author:はなあかり
 人生も後半にさしかかり英国で暮らすことになりました。今では黄昏年齢となり、それが花灯りの名前の由縁でもあります。日本に残してきた小さな庭にいつの日か帰る夢を抱きながら、一方では、自分好みに染まるこちらの庭への愛情もはかりしれません。
 2002年にアロットメントに植えたグリーンゲージなどの果樹類も大きく育ち、秋には収穫を楽しんでおります。

 City & Guilds にてFlower Arranging Skillsを、NAFAS (National Association of Flower Arrangement Societies)では、Floral Art & Design のDiploma を取得しました。
 1998年に<いけばな>指導をスタートし現在に至ります。2007年に、ご関係者からのご要請とお仲間のご支援のもと、ロンドンに<いけばな>の新組織を立ち上げました。以来、組織の運営に関わりながらお花の指導を続けております。

 自宅の庭は、<いけばな>や英国風フラワーアレンジメントに必要な植物素材を調達する上で、大変有益で大切な場所になっております。2010年からは、すべてひとりで手入れしておりますので、メンテナンスの少ない庭は必須となり、今ではシュラブ類と宿根草のみの庭になりました。
 更新は稀ですが、折々にお出でいただければ嬉しく存じます。

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