イギリスそよ風もよう

ー庭やアロットメントでのガーデニング、いけばな、フラワーアレンジメントの日々を綴りますー

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ヘレボルス

                              19th February 2011



昨年度の英国の冬の寒さも記録的でしたが、今冬、12月に襲来した大寒波は昨年を更に上回り、40数年ぶりだと報道されました。降り積もった雪は溶けずに残り、植物も地面も固く凍りついたままの状態が一週間も続きましたから、凍結に弱い植物たちにとっては、大変な受難の年であったと思います。
 私の庭でも10数年の冬に耐えてきた大株のニューサイランが、今年は二株共にダメージを受け、剣葉をすべて刈り取りました。この先蘇生できるかどうかが心配されるところです。
 それでも、1月はほぼ例年並み、2月に入り春一番を思わせる風が数日吹き荒れましたが、その後は至ってマイルドな気候になりました。シュラブ類や、宿根草の芽も少しずつ動き始めています。

 昨年は私にとりまして大きな試練の年になりました。今も喪失感は計り知れませんが、それでも植物という‘道連れ’が、身近で私と生を共にしていることに慰められております。花を育て、花を活け、花を通して多くの方々と交流させていただいている境涯に、感謝の思いを新たにしております。ブログも一層大切な存在になりました。今後ともよろしくお願い致します。

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この場所に植えられて4度目の春を迎えるダブル咲きのレンテンローズ(日本では春咲きクリスマスローズ)です。花茎の数も年毎に増えてきました。(これは2月7日に写した写真です)

 写真つきのラベルには、Helleborus Orientaris Double flowering " Wilgenbroek Selection"と記されております。ヘレボルス オリエンタリスは、こちらではレンテンローズ(Lenten rose)と呼ばれ、本来のクリスマスローズである、ヘレボルス ナイジャー又は二ガー(Helleborus niger )とは、区別されています。



 

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 上の写真からは6日後の13日に写しました。お花の少ないこの時節、このコーナーが何となく華やいで見えて嬉しくなります。




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 このクリーミーな白も、右のワインレッドのお花と同一のラベルが添えられておりました。その写真ラヴェルには、他にライムグリーンやピンク、それに白地にピンクスポット模様の5色が一枚に納まっていて、個別の名前は無く、一絡げに扱われております。そのため、この種類を説明する時は、『八重咲きで、“ ウイルゲンブローク・セレクション”の白』と表現することになりますでしょうか。
 



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 この純白で輪径の大きいお花が素敵だと思いませんか。こちらでもクリスマスローズと呼ばれる種類で、学名もHelleborus niger ‘White Christmas’です。
 クリスマスローズですからレンテンローズよりも早めに咲き始めますが、今年は12月の地面の凍結が影響したのでしょうか。例年よりかなり後れて咲き始めました。



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 昨年も一昨年もこの時期は、お花のエキスビッションの準備で、お庭に目を遣る時間の余裕などとてもありませんでした。でも今年は展示イヴェントの開催を秋に延ばしましたので、この時期の多少の庭弄りも可能になったというわけでした。何れのヘレボルスもそれぞれに愛着がありますが、このクリスマスローズには格段の気高さや品格を感じます。




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 今の時節、この花壇にはヘレボルスのお花だけが、陽光をさえぎられることも無く伸びやかに咲いております。やがて彼らの姿は他の宿根草などにほぼ覆いつくされてしまい、それらの存在さえ忘れられてしまうほどですから、今の時期、このようにほぼ100パーセント、舞台を独り占めできるヘレボルスたちを祝福したい気持にもなります。




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 ピンクスポット(Helleborus orientalis Hillier Hybrid Pink Spotted)は、最初の年は花茎が一本だけでしたが、2年目は四本、そして3年めは倍ほどに増えました。でも今年は昨年並みか、あるいは1~2本少ないかもしれません。順調に数が増えるわけではありませんね。





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 ニシキギの樹下ですから、陽が射すのは落葉している間だけになります。



 

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 この白はこの花壇で芽生えた実生苗ですが、これの親株(Helleborus x hybridus Seedlings)はフロントガーデンにあり、毎年子株よりもかなり後れて開花します。 





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 これはホワイトスポット(Helleborus orientalis Hillier Hybrid White Spotted)で、上掲のピンクスポットと同時期に求めました。こちらは株が大きくならずになよなよしい感じを受けるのは、ニシキギの根の所為ではないかと思っています。株周辺のニシキギの根を切断するなどして回復を図る必要がありそうですね。




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 古株のヘレボルスで、今年も沢山咲きました。ピンク色が失せて、淡い緑色に変色していく過程を眺めるのも嬉しいので、花柄を切らずにそのまま置いてしまいます。
 そのため種がこぼれて、無数のベビー苗がびっしりと周辺から出て来るのです。すべて取り去りますが、それでも何本かはどこかで難を逃れて育っているのが実情です。この写真でも、前面に雑草のような芽生えが少し見えますが、あれらは取り残したベビー苗達です。





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この黒に近いスレートブルーのヘレボルスは、Helleborus Orientalis Slaty Blue “Wilgenbroek Selection”と有ります。Wilgenbroekはオランダ語のようですね。オランダの大きな種苗会社の名前でしょうか。
 たった一本ですが、今年も元気な姿で花茎を立ち上げてきてくれました。





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 これは一昨年小さな苗を求めました。3年目にしてやっとお花に出会うことが叶いました。よく見れば僅かに赤の縁取り、覆輪が見えます。
 名前はHelleborus Orientalis White with Pink-red edge “Wilgenbroek Selection”という、少し長い名前です。




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 すぐ上のお花の6日前の状態です。雄しべがまだ低い位置でまとまっていて、同一のお花とは思えないほど表情が異なって見えます。カメラははこのような変化の記録も可能にしてくれますから、有り難い利器ですよね。





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 こちらは唯一の鉢植えのヘレボルス・二ガー、つまり英名(俗名)ではクリスマスローズ(Helleborus Niger “Christmas carol”)です。
 昨年末、久々に薔薇苗をデイヴィッド・オースティンに註文しました。土のつかない状態で郵送されてきた苗を、これも初めてですが鉢植えにしました。
 その際、薔薇の足元に白いお花の咲くクリスマスローズを植えることにしたのです。12月初めのガーデンセンターで、すでにお花の咲いている小さな鉢植えを見つけました。3鉢求めて薔薇と一緒に植えましたが、白一色の清楚な風情が気に入っています。2ヶ月経ってお花の色が変わっても、それなりに良い味わいが有ると思います。





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 十月桜(Prunus‘Autumnalis Rosea’)がようやく開花を始めました。ラヴェルには、学名に続けて、Winter Flowering Cherryとも書かれてあります。
 近くの公道沿いの同種の桜は11月ごろから咲き始めますが、私の庭のものは遅く咲き始めます。





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 小さくて淡いピンク色の蕾が、初々しくて可愛いです。お雛様の頃、満開になりそうです。




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 ウインタージャスミン(Jasminum nudiflorum)が盛りです。10年ほど前の苗がこんなに茂りました。スズメ用の巣箱が見えますが、鳥さんたちの人気は今ひとつのようです。




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 丸い円形のサティライト・ディッシュにお気付きでしょうか。あれは日本の衛星放送を受信するためのアンテナです。十数年前に取り付けましたが、NHKニュースはほぼ毎日のように視聴しています。





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 これは11月ごろから少しずつ咲き変わりますが、やはり今の時節が盛りのようです。ヴァイバーナムの一種で、名前は Viburnum bodnantence Charles Lamontといいます。




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 沈丁花のような芳香が素敵です。




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 シルク タッセル ブッシュ(学名;Garrya Elliptica Male)と呼ばれておりますが、シルクのように滑らかな感触のこの長いタッセルが魅力です。
 学名の一部に、Maleとありますが、雄性の木を求めれば、このように長いタッセルが見られます。




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 こちらのコーク スクリュー へーゼル(学名;Corylus avellana‘Contorta’)にも、このようなタッセルがそそとした風にも揺れています。




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 新年が明けて最初にお花を見せてくれるのは、このウインター・アコナイト(Eranthis hyemalis)です。1月初めには黄色い蕾をもたげて地上に伸びて来ますので、これを見るたびに私は福寿草を連想しています。この写真は2月7日に写しました。




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 冬咲き(1月~3月)のシクラメン(Cyclamen coum)です。球根が転がって、思いがけないところでも根を張って咲く、たくましいプラントです。




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 三枚花弁の可憐なスノードロップは盛りを過ぎましたが、こちらのダブル咲き種は(Galanthus nivalis ‘Flore Pleno')今が盛りです。一花、折り取って裏返しにし手前に置きました。ご覧になれますでしょうか。



 浅薄な知識で申し述べるのも畏れ多いのですが、少々付記させていただきますことをお許し下さい。

 日本で、クリスマスローズと呼ばれているヘレボルス属(Helleborus)のプラントは、英国では英語名で総て‘ヘレボー(Hellebore)’と称するのが一般的だということについて、付記させていただきます。

 ヘレボルス属のなかでも、ヘレボルス・二ガー(Helleborus niger)だけは、クリスマスシーズンに咲き始めますからそれにちなみ、英国でもクリスマスローズと称されることになりましたようです。
 そしてヘレボルス属の多くを占めるカラフルな春咲きのヘレボルス オリエンタリス(Helleborus orientalis)は、クリスマスローズに対してレンテンローズという英語名がありますが、それは、‘日が長くなる春(レンテン)’に咲くことに因んでいるようです。
 ところで私はまだ一度も、英人の友人知人が‘クリスマスローズ’とか、‘レンテンローズ’という表現を使っているのを聞いたことがありません。彼女達はすべてのヘレボルス属のことを、英語名で‘ヘレボー’と称しておられます。

 日本では春咲きも含めヘレボルス属のプラントを総て‘クリスマスローズ’と称しておられることに、長い間、疑問に感じて参りましたが、最近ある日本のウエブサイトの記述で、何となく納得させられました。
 それによりますと、日本では、学名以外に標準和名というのがあり、そこで‘クリスマスローズ属’と定義されているのだそうです。そういうことだったのですね。

  英語のヘレボーよりも、日本語の‘クリスマスローズ’、‘春咲きクリスマスローズ’の方が、音の響きの印象が可憐で愛らしいかもしれませんね。


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  1. 2011/02/19(土) 11:54:14|
  2. | コメント:22

プロフィール

はなあかり

Author:はなあかり
 人生も後半にさしかかり英国で暮らすことになりました。今では黄昏年齢となり、それが花灯りの名前の由縁でもあります。日本に残してきた小さな庭にいつの日か帰る夢を抱きながら、一方では、自分好みに染まるこちらの庭への愛情もはかりしれません。
 2002年にアロットメントに植えたグリーンゲージなどの果樹類も大きく育ち、秋には収穫を楽しんでおります。

 City & Guilds にてFlower Arranging Skillsを、NAFAS (National Association of Flower Arrangement Societies)では、Floral Art & Design のDiploma を取得しました。
 1998年に<いけばな>指導をスタートし現在に至ります。2007年に、ご関係者からのご要請とお仲間のご支援のもと、ロンドンに<いけばな>の新組織を立ち上げました。以来、組織の運営に関わりながらお花の指導を続けております。

 自宅の庭は、<いけばな>や英国風フラワーアレンジメントに必要な植物素材を調達する上で、大変有益で大切な場所になっております。2010年からは、すべてひとりで手入れしておりますので、メンテナンスの少ない庭は必須となり、今ではシュラブ類と宿根草のみの庭になりました。
 更新は稀ですが、折々にお出でいただければ嬉しく存じます。

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