イギリスそよ風もよう

ー庭やアロットメントでのガーデニング、いけばな、フラワーアレンジメントの日々を綴りますー

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初咲き藤&牡丹など

                                  21st May 2012



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 英国も天候不順で毎日のように雨が降ったり止んだりのお天気が続いております。例年よりも気温が低いうえ日照時間も少なくて私の庭の牡丹は昨年よりも3~4週間程遅れて開花を始めました。
 更に昨年の5月半ばには早咲きの薔薇が咲き始めておりましたのに、今年はまだまだ蕾も固く開花に至るにはまだこの先数週間はかかりそうです。
 例年ですと四月から十月頃にかけて雨量は日本の半分から三分の一程度の英国ですのに、今年はまるで英国にも梅雨のシーズンが移動してきたかのようです。

 


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 こちらは上の写真の4日前ですが雨が小休止している間に写しました。
 連日の雨にも関わらず花弁が傷まないのは、比較的静かに降リ注ぐドリズル(drizzle)というタイプの細雨が主流だからでしょうか。さらに幸いなことに、この辺りは英国の中でも比較的雨の少ない地域とされておりますので、季節の変わり目の‘春一番’に相当する時期以外は、風交じりの雨や激しい雨足の雨は少ないように思います。
 
 たまに降るドリズルはプラントに優しく庭好きは大歓迎するのですけれど、こうも毎日続きますと、日照不足で、植物たちのメカニズムも戸惑っているのではないかと心配しております。



 
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 季節が巡り、この牡丹の花に再会するたびに2004年に日本へ永住帰国されたAさんのことを思い出します。
 植物が大好きだったAさんはご帰国前にこの牡丹を含む何種類かのプラントをお庭から掘り上げて私に託して行かれました。それらを眺めながらAさんの艶やかで大らかな御性格を思い出し、私もホッとするような豊かな思いに包まれます。植物の取り持つこんな絆もあるのですね。




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 これが5月8日に開花した最初のお花です。毎日のように雨に降られましても一番上の写真のように10日後も綺麗な姿のままですから、低い気温がお花を長持ちさせることに幸いしているのかもしれませんね。


 

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 長い御無音の間も写真だけは撮り続けておりました。
 この写真以下は咲いて過ぎて行った花たちですが、ご覧いただけますと嬉しく思います。
 
 淡紅色のケマンソウは、私にとりましても幼年時代の郷愁をそそる思い出のプラントのひとつです。傍に白い品種(Dicentra spectabilis Alba)を添えました。
 間で咲く黄色い可憐なお花(Erythronium Pagoda)は日本のカタクリ(Erythronium japonicum)と同じ仲間で、こちらでは球根の形が犬の犬歯の形に似ていることからドッグス ツース ヴァイオレットとも呼ばれております。
 色は白、ピンク、紫などありますようで、私も日本のカタクリにそっくりなピンク(E. dens-canis)をそのうち植えてみようかしらと思っているところです。


 

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 こちらは小高く盛り上がった場所で育てていますが、花も葉もハンサムで味わいのあるプラントだと思います。




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 前庭の一角です。丸く盛り上がった形の明るい黄色のお花はユーフォービア(Euphorbia polychroma)で、この整った形を長くキープし続けます。その為ついそのままにしてしまいますが、しかるべき時期に切り戻しますと秋にはやや小型にはなりますが、再びこのような色と形のお花が楽しめるようです。




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 これらブルーベルのお花達は愛らしくてまとまって咲く姿にも英国ならではの風情が有ります。ただ毎年増え続けますので小さなお庭では適度にコントロールをしなくてはなりません。無下に抜き取ることを躊躇してしまった私は、増えすぎてしまったことに少々困惑しています。




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 このケマンソウはヴァレンタインという名の新しい種類(Dicentra Valentine Wild Bleeding Heart)のようです。お花はチェリーレッド色という説明が有りますが、確かにサクランボ色ですね。




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 この季節、庭の一角で黄金色に輝いているのはスゲの一種(Carex elata ‘Aurea')で、太陽光の元ではまぶしいほどです。



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 狭いスペースながら何とかキッチンガーデンとしての面目を保っているコーナーです。
 手前の野菜は三つ葉で、昨年の古株から伸びてきました。私の子供時代は自宅脇の沢から丈高で芳香も強く瑞々しい三つ葉を摘み取っておりました。そのためでしょうか、軟化栽培のミニサイズのスーパーの三つ葉よりも、野生に近く伸びやかに育ったものの方が私の舌には馴染むようです。

 数日前でしたが近くのガーデンセンターに立ち寄りましたら、ハーブコーナーにこの三つ葉が初登場しておりました。名前は何と‘ジャパニーズ パセリ’です。別名‘ミツバ’だとも記されてありました。
 傍にはフレンチパセリや普通のパセリも並んでおりましたので、今後ジャパニーズパセリとして、英国人から互角に受け入れられる時代が到来するのかもしれないという期待が沸いて参りました。可笑しなもので三種類並べて売られておりますと『日本の三つ葉ガンバレ!』という気分になり、少しばかりエキサイトしてしまった私です。

 ちなみに水菜は‘Mizuna'という名で、サラダ用の定番野菜の一つとしてすっかり英国のキッチンに馴染んでいると思います。




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 こちらは‘窓辺を利用した菜園’です。写真は2月に写しました。
 春から初霜が降りるまでは、キッチンガーデンからサラダ用のお野菜もかなり調達できるのですが、冬の間は叶いません。そのため友人にお教えいただいたことがきっかけで、数年前からスプラウトを始めるようになりました。
 例えばアルファルファでしたら、大匙一杯程の種をボトルに入れ一晩水に漬けたあと逆さまにして水を切り、直射日光の当たらない明るい窓辺に置いておきます。以後種を洗うような感じで毎日一回水を通しますが、それだけで一週間ほど経てばボトルにあふれるほどのアルファルファのスプラウトが収穫できます。
 写真は左のボトルがアルファルファで右がラディッシュです。ラディッシュはカイワレ大根と同じような種類だと思いますが、根も一緒にいただけますのでこの方法は便利だと思っています。

 左側のパック栽培はブロッコリーですが、これは種を水に浸しますとぬめりが出てボトル栽培ができませんでした。以来、プラスチック容器の中にペーパータオルを敷き込んで栽培しています。丈が4センチ程伸びてくるまでは箱などをかぶせて暗がりで発芽させ、以後明るいところに出して緑化させています。
 右側のスプラウトはひまわりです。初めはボトル栽培を試みましたが、種を取り除くのが意外に面倒なのでブロッコリーと同じ栽培方法で行うようになりました。ヒマワリをサラダに添えますのも、ご来客時にはちょっとした話題になるかもしれません。

 ヒマワリやブロッコリーのように暗くして発芽させる方法は収穫までに二週間ほどかかりました。ボトル栽培は一週間前後で収穫できるようになります。




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 最初は容器や種はインターネットで注文しましたが、健康食品店や、ホームセンター、ガーデンセンターなどでもキットや豆類なども含め沢山の種類のオーガニックの種が売られております。

 私は紫のラディッシュはサラダの彩りに重宝ですから種は常備しておりますし、クローバーのスプラウトもよく致します。



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 これは四月末日の和のコーナーですが、三本の楓の初々しくて柔らかな風情の緑に目が癒されます。後方の樹木は街路樹ですが、その中には八重桜も写っております。




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 キッチンガーデンですからハーブやお野菜専用にしたいのですが、やはりお花を植えてしまいます。
 これらピンク色のお花はケマンソウの一種ですが、小さくてもハートの形をした可愛らしいお花達です。それに丈も低くフォーリッジも美しくてお花も夏ごろまで次々と咲き続けます。適所に植えれば短期間でも勢いよく広がりますので半日陰のグランドカヴァーに最適かもしれません。

 友人より戴いたプラントに偶然にも根が忍び込んでいたことが私の庭で増え始めたきっかけです。その為バラエティー名を特定できません。同じようなタイプのケマンソウは他にも何種類か有りますし、私の庭にもこれの赤が有ります。他のプラントの間に入り込んで勢いよく拡がりますから、同じ場所のヘレボーラス達を良いコンディションに保つためには、秋にはこれらケマンソウをかなり抜き取らなくてはならないようです。

 畑の右後方にスピニチ ビートと呼ばれる葉物野菜が見えますが、この狭い場所にもネギ、ニラ、パセリ、フレンチパセリ、レタス、山椒、ディル、ミント、セイジ、レモンバーム、オレガノ、ローズマリー、そしてグリーンハウスの中では三池高菜、春菊、水菜、紫蘇などが育っています。




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 毎年変わらない眺めですが、太陽が西に傾きかけた頃、この場所にたたずむのが好きです。




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 ヒマラヤユキノシタは、こちらではバーギニアと呼ばれ、ボーダーガーデンのグランドカヴァーやロックガーデンに植えられております。木陰でも良く繁殖しますし、秋には紅葉したかのように色付いてもきます。フラワーアレンジャー達はこの丸みを帯びた葉を、根締めのように下部などに数枚あしらうなどして重宝していると思います。

 この赤味ががったピンクのバーギニア(Bergenia ‘Sunningdale')は1999年にノーフォーク州のブレッシンガム ガーデンで求めました。
 このガーデンのかつてのオーナーはブルームさんというお方で、数々の園芸品種の作出家としても大変有名なお方でした。全くの偶然でしたが、私は植物を持ってお歩きになっていらっしゃるブルームさんをお庭で拝見したことが有ります。長いあごひげを蓄えた独特のお姿で、お見受けしただけで息を飲むほど感激したことを思い出します。



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 これはフロントガーデンに咲くアイリスの一種です。西日を受けて大変に美しく、私はカメラを持ったまましばらくじっと見入っておりました。
 濃い藍染のような色が西日を受けて紫味を帯び・・・それも光の強さによって微妙に変化していきます。草丈も程良い高さですべてにおいて申し分のない種類だと思います。

 実はこのアイリスにもちょっとしたストーリーが有ります。
 それは教室のお花の生徒さんが、然る庭園を散策なされたとき、このアイリスに心ひかれて花後の種を所望されました。発芽させた苗を私が頂戴した時はまだ10センチほどの小さな苗でしたから、お花が咲くまでにはそれから更に数年はかかったかと思います。
 以来私の庭で季節が廻る度に咲き続けてすでに十年。今も毎週通ってきてくださるJさんによってもたらされた、彼女の想いの詰まったアイリスなのです。




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 ガーデニングを含めた家の内外の管理がすべて私一人の肩に掛かるようになって二年が経過しました。

 右手の生垣の中に埋め込むようにしつらえたベンチに座って瞑想よろしくさまざまな思いににふけることも・・・。
 

  
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 このベンチからは今なら楓の脇のアイリス、そして今年初めて咲いた藤の花が眺められます。4月は枝垂れ吉野桜で3月は馬酔木、ミツ叉の花は2月から3月にかけて咲きました。目に映る花の色はいつも数少ないのですが、この一帯の空気と空間が私には何よりの慰め草と言えそうです。




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 ブルーベルの花の期間は長くて、このレモンイエローのシャクヤク(Paeonia mlokosewitschii)の花の時期とも重なります。この辺りは日陰になる時間が多いためシダ植物類も多く植えております。

 辺りが木漏れ日を浴びて・・・私には静かな優しい時間です。




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 ホスタやシダ植物、グラス類は、イングリッシュガーデンには必須のプラントのようで、こちらでは大変ポピュラーです。中でも毎年チェルシーフラワーショーに出展されるホスタの種類の多さと見事さには圧倒されております。
 鉢数を減らす目的で昨年は7鉢ほど花壇に植え戻しましたのに、その直後のチェルシーショーでつい新しい種類を増やしてしまいました。丸葉の周囲がさざ波のように波打つデリケートな葉の形が何とも新鮮でぜひそれをコレクションに加えたいと思ったのです。
 二週間程して配達されたホスタのラヴェルを見て軽い驚きを覚えました。何とその名前は‘マリリン モンロー’だったのです。
 まだ葉の枚数も少ないのですが、そのうち機会を見てお目にかけたいと思います。




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 牡丹咲く裏庭の何気ないコーナーです。薔薇のシーズンの到来はまだまだ先になりそう、それにしましてもこの雨天続きの日々は英国の五月のイメージではありません。

 きょう21日から恒例のチェルシーフラワーショーが始まりました。私は明後日の水曜日に参ります。朝の9時過ぎ(8時開館)から夕方の閉館時刻8時まで歩きまわりますが、いつもあっという間に時間が経過してしまいます。
 23日の天気予報は降水確率55%、最高気温24度、最低気温15度と出ております。予報は変化していきますからこのままとは限りませんね。私は過去において一度も雨に降られたことはありませんが、さて今年はどうなりますでしょうか。




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 こちらは偶然にも同系色の葉っぱたちが揃ったコーナーです。それぞれに異なる形やサイズ、手触り感(テクスチュア)が、この時期、快いハーモニーをかもしているように見えます。




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 この藤はこの場所に植えて8年になりますが、今年が初めての開花です。日本に御帰国なさったAさんのお庭から牡丹と同じ時に移植されました。
 毎年楽しみにして参りましたが、蔓は勢いよく生長しますのに一向にお花の兆しが見えませんでしたから、剪定のことや肥料の与え方まで何かと反省を迫られるプラントになっておりました。
 それが今年は一気にこんなにたくさんの数のお花を咲かせてくれたのです。Aさんを懐かしむ素敵な‘偲ぶ種’が又一つ増え、幸せ気分に満たされています。





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  1. 2012/05/21(月) 23:03:26|
  2. | コメント:14

プロフィール

はなあかり

Author:はなあかり
 人生も後半にさしかかり英国で暮らすことになりました。今では黄昏年齢となり、それが花灯りの名前の由縁でもあります。日本に残してきた小さな庭にいつの日か帰る夢を抱きながら、一方では、自分好みに染まるこちらの庭への愛情もはかりしれません。
 2002年にアロットメントに植えたグリーンゲージなどの果樹類も大きく育ち、秋には収穫を楽しんでおります。

 City & Guilds にてFlower Arranging Skillsを、NAFAS (National Association of Flower Arrangement Societies)では、Floral Art & Design のDiploma を取得しました。
 1998年に<いけばな>指導をスタートし現在に至ります。2007年に、ご関係者からのご要請とお仲間のご支援のもと、ロンドンに<いけばな>の新組織を立ち上げました。以来、組織の運営に関わりながらお花の指導を続けております。

 自宅の庭は、<いけばな>や英国風フラワーアレンジメントに必要な植物素材を調達する上で、大変有益で大切な場所になっております。2010年からは、すべてひとりで手入れしておりますので、メンテナンスの少ない庭は必須となり、今ではシュラブ類と宿根草のみの庭になりました。
 更新は稀ですが、折々にお出でいただければ嬉しく存じます。

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