イギリスそよ風もよう

ー庭やアロットメントでのガーデニング、いけばな、フラワーアレンジメントの日々を綴りますー

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ポンペイ麗人の手折る花、マートル

                   
                      7 October 2007


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 なんてエレガントな後姿でしょうか。2000年ほども前に、ポンペイ辺りに生きた女性達は、このような美しい姿をしていたのかと、ロマンを掻き立てられます。
 この絵は壁画ですが、79年のイタリア南部、ベスビオ火山の噴火で溶岩に埋まったまま、以来1700年ほども、文字通り、日の目を見ることはありませんでした。
 この女性の手折るプラントは、マートル(Myrtle)だと考えられています。手にはコーヌコピアという角型の容器、もしくはCalathusと言われるビーカー型のバスケットを持ち、手折った枝を入れているように見えます。


 
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 愛と美の女神Aphrodite(ギリシャではVenus)を連想させる神聖なプラントとして、英国のロイヤルウエディングでも必ずこれが使われるということを、カレッジでのアレンジメントの歴史の講義で聞いたことがあります。
 以来、オリジナルと斑入り二種類求めて庭に植えましたが、強いはずのオリジナルが寒さで数年後に枯れました。この斑入りの方が元気でしたが、今年の春に屋外工事があり、その際にこのマーテルを堀上げる必要が生じたのです。
 鉢に上げるに際し丈もかなり切り詰めました。今こうしてお花も咲いてきましたので、次第に枝も伸びてくることでしょう。




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 この斑入りマートルの学名は、Myrtus Gleanham Gold です。
 英和の辞書には英名のMyrtleは、ギンバイカ(銀梅花)と出ているようです。
 直径1センチほどの小さなお花ですが、お花も葉もアロマティックで、気品のあるプラントだと思います。
 ローマ時代の人々に愛され、当時大変に盛んだったフラワーアレンジメントにも、数多く使われた花材であることは、発掘された数多くの壁画によって知ることが出来ます。



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 ヴァイオレット色のこのミクルマス・デイジーは、秋の光の中でなぜか心を癒してくれるものがあります。
 むかし、故郷の野辺に咲いていた野菊を連想させるからでしょうか。



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 お花の期間が長いのも嬉しいです。咲き乱れることも無く毅然と咲いています。



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 これは丈の低いベンケイソウ(Sedum)です。



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 こちらもベンケイソウですが、秋らしいお花の色と、マッスで楽しませてくれるところに存在感を感じます。



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 赤紫色のジェラニウムは、切り戻せば長い間次々と可愛いお花を見せてくれます。



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 ホスタは、今の時期こんな感じですが、これはこれで風情がありますよね。



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 キューグリーンという品種名のスキミア(Skimmia X confusa ‘Kew Green' )です。良い香りが漂います。
 スキミヤといえば、ミヤマシキミのような赤い色のイメージが強いのですが、このようなグリーンもなかなか素敵です。



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 南天の木の下ですから雨水もあまりかからず乾燥しているのですが、毎年この時節になりますと、これら秋咲き(9月~11月)のシクラメン(Cyclamen hederifolium)が咲きはじめます。乾燥した日陰でもOKなのだそうです。
 この写真には見えませんが、白いお花もさいています。


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  1. 2007/10/07(日) 04:30:12|
  2. | コメント:12
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コメント

こんにちははなあかりさん

ポンペイの女性と花、素敵なお話です。そんな昔でも、今でも、花を愛でる人々がいることがすばらしいです。現代は、ビルが立ち並び、40階、50階の高層ビルに人が住むという不自然な姿。緑に触れる毎日がいいですねえ。ガーデンシクラメンいつ見ても素敵な咲き方、、その自然さが好きです。ベンケイソウ地植えみたいですが、大丈夫ですか?
  1. URL |
  2. 2007/10/07(日) 07:41:33 |
  3. hanahhana1952 #-
  4. [ 編集]

hanahhana さま
 ポンペイの女性の後姿は、ヘアスタイルといい、衣装といい、身のこなしといい、現代の世に生きても何の違和感も感じさせないように見えます。すっかりとりことなった私は、ギャラリーに頼んでこの絵の写真を取り寄せていただきました。このブログの写真はそれをさらに写したものです。
 今は額に入った彼女と毎日一緒です。2000年の時を越えて、何やら語り合えるものがあるような気分にさせられるのですから、不思議な女性ですね。
 ベンケイソウは、その強さに置いて弁慶の如し、ということから名前がついたのだそうです。そのまま芽を摘んで挿しただけで根が出てくるほど、丈夫なプラントです。冬の寒さにも平気です。
  1. URL |
  2. 2007/10/07(日) 09:01:53 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

シクラメン可愛いですね!どのくらいの期間咲き続けるんでしょうか。わたしも、はなあかりさんが以前紹介していたルリタマアザミがとても気に入ってしまって手にいれたいなぁと思ってるんですが、そのときはこの耐寒性のシクラメンも是非一緒に購入したいです。
  1. URL |
  2. 2007/10/08(月) 06:35:21 |
  3. スリーピー #-
  4. [ 編集]

スリーピー さま
 シクラメンには春咲き、夏咲き、多種あるようですが、この写真は秋咲き種です。9月初めから咲き始めました。乾燥気味の木陰で休眠していた球根から、秋の初めに花芽だけが伸びてきます。やがて葉も出てきますが花期は昨年の記憶がありませんけれど、これからまだしばらく咲いていると思います。今年はよ~く見ておきますね。
 昨年、1月半ばに同じ南天の樹下で耐寒性シクラメンの蕾をアップしていますが、そちらは冬咲き種のようです。いずれもお花が少ない頃に咲きますので、愛らしさが目立ちます。
 ルリタマアザミは個性的なお花で、こちらもなが~く楽しめます。
  1. URL |
  2. 2007/10/08(月) 09:12:34 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

ミクルマス・デイジーは野菊やヨメナと似ていますね。すこし青色が濃いいようですが、、、
花も、すこしずつ秋の装いですね。
  1. URL |
  2. 2007/10/08(月) 21:44:31 |
  3. ナベショー #-
  4. [ 編集]

2000年前の、芸術のレベルの高さがうかがわれますね。
今でも、鮮やかな色彩が残っているというのも、驚きです。

紀元前の彫刻も素晴らしい作品が多いですが
(ミロのビーナスなど)
今現在、コピー以外で、
あれほどの彫刻を作れる人はいないんです。
弟子をたくさんとって、技術を継承してほしかったです。

  1. URL |
  2. 2007/10/09(火) 02:10:03 |
  3. 永月水人 #c5ZjinGs
  4. [ 編集]

ナベショー さま
 紫系は、写真では色が違って見えることがありますが、今回の写真の色はほぼ実物に近いと思います。野菊の風情は私の中で秋の花の原点かもしれません。
 秋は心に染み入るような花が多いですね。萩、りんどう、ききょう・・・など。
  1. URL |
  2. 2007/10/09(火) 08:13:30 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

永月水人 さま
 ローマ人の支配下にあった当時の文明の高さには驚くばかりです。絵の具でしょうか、壁画なので塗料でしょうか、本当にクオリティーが高かったのですね。1700年も溶岩に閉ざされながら、こんなに鮮やかな色でよみがえったのですもの。
 ミロのヴィーナスで思い出しました。相当前のお話ですが、上野の森で展示されたことがあり、長蛇の列、順番が来ても立ち止まって見ることがゆるされないほど大勢の見学者だったのです。15年前、ルーブルで初めてゆっくり観賞できた時は感激しました。、
  1. URL |
  2. 2007/10/09(火) 09:05:48 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

心が元気になります

ご心配をおかけしました。
そして、あたたかなコメントをありがとうございます。

昨日戻りまして、部屋を片付け、こちらにお邪魔しましたら、真っ先に女神のような女性の絵・・・そして絵に描かれた花の実物。
素晴らしいお写真を拝見できました。

安らぎ、元気がでます。
ありがとうございました。
  1. URL |
  2. 2007/10/10(水) 11:14:00 |
  3. ば~ば #-
  4. [ 編集]

ば~ば さま
 どんなにか大変だったことでしょう。
 お元気でお帰りになられるのをお待ちしておりました。

 私は明日、お花の生徒さん10人ほどのランチパーティーを計画していて、この二日間はその支度でPCの前に座る時間をマネージできないでいるのです。
 お料理の手順が悪くて、凄く無駄な時間をかけてしまうのです。ば~ばさまのブログでしっかりお勉強させていただく必要を痛感しております。
 パーティーが終わりましたら、ゆっくりお伺いさせていただきます。お疲れでしたでしょうに、コメントをありがとうございました。
 


 
  1. URL |
  2. 2007/10/11(木) 08:26:28 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

素晴らしい写真と、お話を楽しみました。
ありがとうございました。

  1. URL |
  2. 2007/10/12(金) 22:12:42 |
  3. 赤い風車 #-
  4. [ 編集]

赤い風車 さま
 恐れ入ってしまいます。
 私の方こそ、赤い風車さまのブログで、素晴らしいお写真の数々にいつも感動させられております。お出でいただきまして、本当に有難うございます。
  1. URL |
  2. 2007/10/14(日) 00:32:41 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

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プロフィール

はなあかり

Author:はなあかり
 人生も後半にさしかかり英国で暮らすことになりました。今では黄昏年齢となり、それが花灯りの名前の由縁でもあります。日本に残してきた小さな庭にいつの日か帰る夢を抱きながら、一方では、自分好みに染まるこちらの庭への愛情もはかりしれません。
 2002年にアロットメントに植えたグリーンゲージなどの果樹類も大きく育ち、秋には収穫を楽しんでおります。

 City & Guilds にてFlower Arranging Skillsを、NAFAS (National Association of Flower Arrangement Societies)では、Floral Art & Design のDiploma を取得しました。
 1998年に<いけばな>指導をスタートし現在に至ります。2007年に、ご関係者からのご要請とお仲間のご支援のもと、ロンドンに<いけばな>の新組織を立ち上げました。以来、組織の運営に関わりながらお花の指導を続けております。

 自宅の庭は、<いけばな>や英国風フラワーアレンジメントに必要な植物素材を調達する上で、大変有益で大切な場所になっております。2010年からは、すべてひとりで手入れしておりますので、メンテナンスの少ない庭は必須となり、今ではシュラブ類と宿根草のみの庭になりました。
 更新は稀ですが、折々にお出でいただければ嬉しく存じます。

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