イギリスそよ風もよう

ー庭やアロットメントでのガーデニング、いけばな、フラワーアレンジメントの日々を綴りますー

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“祝50周年”I.I.ロンドン支部新年会

                                23 January 2008


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 イケバナインターナショナルロンドン支部は今月半ばに、支部創設50周年をお祝いする新年会を催しました。
 第二次世界大戦終結からまだほんの12~3年しか経っていない頃、かつて戦った相手国、日本の文化である生け花の支部がこのロンドンで発足したことになります。ヨーロッパに於ける最初の支部として誕生し、しかも半世紀に亘って継続されてきたということは大変に意義深いことだと思います。
 メンバー構成はほとんどがノンジャパニーズなのですが、この数年日本人の姿もちらほらと見えるようになりました。
 新年会は例年、会員の方々が大変楽しみにしておられるイヴェントの一つです。それも今年は大きな節目のおめでたい年ですから出し物も盛りだくさんで、まずは和太鼓の演奏で賑々しい幕開けとなりました。




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 女性の和太鼓奏者もいますね。威勢が良くて素敵です。私などそばに立って聞いているだけで震動が五臓六腑にまで伝わり、まるで体内がエクササイズしているような良い気分になるほどですから、奏者にとっては体全体で受け止めるバイブレーションが壮快でしょうね。



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 このパーカッショニスト、広田丈自(ヒロタジョージ)氏は、70年代から演奏家としての活動のみならず、TVや舞台、フィルムなどの音楽制作、音楽監督として英国を拠点にヨーロッパ、アメリカ、カナダ、メキシコ、香港など、世界を巡演して活躍しておられるお方なのです。携わったお仕事での受賞歴も数多く、この日も熟練の見事な桴さばきをご披露いただき参会者を興奮の渦に巻き込みました。
 今でこそ和太鼓は在英のグループもいくつかあり、私が住むこの田舎都市でもポスターが時々見られるほどになってきましたが、このヒロタジョージ氏こそ、和太鼓演奏に於いて草分け的な存在であられたのですね。




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 お寿司屋さんの屋台もセットされました。見ているだけで嬉しくなってしまいますね。パーティーのムード作り満点です。この日の参加者は100人を少し上回ったようですから、このお寿司シェフはいったい何個握られたのでしょう。
 他に五目チラシ寿司や、稲荷ずし、ポテトサラダ、豆きんとんなども用意されていました。何かと豊富にご用意いただき、和食の好きな参会者の味覚を満足させてくださったのです。





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 さて昨年の新年会での”着物の着付けショー”(ブログ)をご記憶の方もおいででしょうか。あの時鮮やかな手さばきで私たちの目をくぎ付けにしたRie Yanagisawaさんが、今回はお琴、お三味線で再び見事なタレントぶりをご披露くださったのです。一芸に秀でた方は二芸にも三芸にも秀でるということの見本のようなお方です。
 これは「春の海」を演奏しておられる時ですが、筝と、尺八ではなくてフルートによる二重奏をお聞かせくださいました。ゆったりとしたのどかな海辺の光景が快く脳裏に広がっていくような、そんな気分にさせられる素晴らしい演奏でした。
 フルート奏者のお名前を伺いませんでしたが、日本で三年間、尺八をご修業なされたのだそうです。この演奏の後で‘江差追分’を尺八で独奏されました。




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 Yanagisawaさんのお唄に合わせてしっとりと「春雨」を舞います。美しいですね。お名前を伺わなかったのが悔やまれます。




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 イギリスで日本舞踊をこんなに身近で拝見できるなんて感激してしまいます。でも日本で最後に日舞を見たのは10年前に京都で、しかも舞台の上でしたから、こんなチャンスに恵まれるのも外国ならではなのかもしれませんね。




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 後ろ姿も何てあでやかなんでしょう。
 ところでカメラを向けてから気付いたのですが、左端のポットとテーブルの位置はちょっと残念でしたねェ。




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 お衣装を替えて何曲も優雅な舞姿をご披露くださいました。
 今年の50周年を祝う新年会は、皆さんの記憶に中にいつまでも残ることと思います。





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 今年もジュリア クレメントさんのお姿をお目にかけられることを、大変うれしく思います(前列右からお二人目の方)。
 この方は、このイケバナインターナショナルロンドン支部の設立メンバーのお一人であられますから、今日の50周年をきっと感慨深く受け止めておいでのことと思われます。
 50年前と言えばクレメントさんはフラワーアレンジメント界では第一人者で、世界中に出かけてデモンストレーションなどをされ、英国風のアレンジメントを大変ポピュラーなものにされました。エリザベス女王さまから叙勲(OBE)されたのもそれらのことが評価されたからだそうです。
 何十冊も出版されたご著書の中に出てくる写真には、生け花的なデザインも数多く見られ、当時から生け花を高く評価しておられたことが歴然です。それゆえに設立メンバーとして生け花のロンドン支部を立ち上げ、ご高齢になられてもこの会場にお運びいただけるのだと思います。




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 お美しい方はお年を召しても尚、美しいのですね。御髪の豊さにも驚きです。 
 5月には102歳のお誕生日をお迎えです。この日もタクシーでおひとりで会場に見えました。お帰りもタクシーです。おみ足が以前よりもお弱りになられたようで今回はどなたかがタクシーに乗り込むまで付き添われましたが、おひとりで行動なさる所がご立派だと思います。今でも執筆活動をされ、取材にも応じるご生活のようです。

 (今回は薔薇園の写真の予定でしたが、新年会で写真を写しましたのでそれらを先にアップロードすることになりました。デイヴィッド オースティンの薔薇園は次回にご覧いただきます。)


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  1. 2008/01/23(水) 02:45:42|
  2. 生け花
  3. | コメント:6
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コメント

こんにちははなあかりさん

こうしてみると日本の文化が異国の地で、日本で感じるよりももっと愛されているのが、素敵なことであると同時に、日本人が、日本のことを知らないのが残念です。文化を普通に感じる若い人たちに感じる状態をつくるのも先達の役割と思います。ともかくも長く深いこの集まりに尊敬の念がたえません。
  1. URL |
  2. 2008/01/23(水) 05:41:56 |
  3. hanahhana1952 #-
  4. [ 編集]

日本の伝統文化の集結ですね

日本の文化が此処に集結・・・という感じですね。

日本では数種の文化がコラボすることは滅多にないことですもの。

実は私、琴(山田流・・・珍しいでしょ)の名取です。
  1. URL |
  2. 2008/01/23(水) 14:51:14 |
  3. ば〜ば #-
  4. [ 編集]

hanahhana さま
 この方々は生け花を心から愛しその背景である日本の文化を尊敬しているのだと思います。
 この見事にオーガナイズされた組織がこの先もさらに長く続いて行って欲しいと願うのですが、写真でもお分かりのように年代層が比較的ご高齢の方が多く、お若いメンバーが少ないのが気になるところです。
 若い方々に生け花の魅力を伝えていくのが、私などに課せられた責任かと思っています。
  1. URL |
  2. 2008/01/23(水) 21:11:13 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

ば~ば さま
 山田流の名取でいらっしゃるとは素晴らしいです。ば~ば様にはさすがと思わされることがたくさんありますね。
 私のロンドンの二人の友人は毎週レッスンに通っていますが、お琴の音色が時折お住いに響きわたるお暮らしは素敵だと思います。あこがれてしまいます。
  1. URL |
  2. 2008/01/23(水) 21:27:49 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

はなあかりさん、こんにちは

日本の踊りや和太鼓も素晴らしいですが、ジュリア クレメントさん・・本当にお綺麗ですね。とてもそんなお歳には思われません。皆が皆というわけではないでしょうが、イギリスの女性は高齢になってもシャンとして社会的に活躍されている方が多いという印象があります。憧れますね。



  1. URL |
  2. 2008/01/26(土) 22:26:06 |
  3. リズ #-
  4. [ 編集]

リズ さま
 クレメントさんはお若いころのお写真もそれはアトラクティブですが、今もお美しくて私もあこがれてしまいます。クレメントさんのお好みの色はピンクというのはよく知られていますが、この日のバッグもピンク色でした(写真にも写っています)。それにヘアースタイルも若々しいですね。
 このご近所のご高齢の方々は、ボランティアなどのヘルプを受けながらでも、可能な限り、自宅で頑として一人暮らしを続けておられる方が多く驚いています。いかに老いていくのか、そろそろ私も考えなくては…ですね。
 
 
  1. URL |
  2. 2008/01/29(火) 04:41:08 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

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プロフィール

はなあかり

Author:はなあかり
 人生も後半にさしかかり英国で暮らすことになりました。今では黄昏年齢となり、それが花灯りの名前の由縁でもあります。日本に残してきた小さな庭にいつの日か帰る夢を抱きながら、一方では、自分好みに染まるこちらの庭への愛情もはかりしれません。
 2002年にアロットメントに植えたグリーンゲージなどの果樹類も大きく育ち、秋には収穫を楽しんでおります。

 City & Guilds にてFlower Arranging Skillsを、NAFAS (National Association of Flower Arrangement Societies)では、Floral Art & Design のDiploma を取得しました。
 1998年に<いけばな>指導をスタートし現在に至ります。2007年に、ご関係者からのご要請とお仲間のご支援のもと、ロンドンに<いけばな>の新組織を立ち上げました。以来、組織の運営に関わりながらお花の指導を続けております。

 自宅の庭は、<いけばな>や英国風フラワーアレンジメントに必要な植物素材を調達する上で、大変有益で大切な場所になっております。2010年からは、すべてひとりで手入れしておりますので、メンテナンスの少ない庭は必須となり、今ではシュラブ類と宿根草のみの庭になりました。
 更新は稀ですが、折々にお出でいただければ嬉しく存じます。

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