イギリスそよ風もよう

ー庭やアロットメントでのガーデニング、いけばな、フラワーアレンジメントの日々を綴りますー

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メリークリスマス

                             22nd  December 2008                                  


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 カムチャッカ半島とほぼ同じ緯度に位置する英国は、クリスマス前のこの時期、日照時間も8時間弱(12月21日)という極端さです。一方で暗さはイルミネーション効果を高めますから、街も人家もそれぞれに工夫を凝らして、暗い時季の光のアートをたっぷりと楽しんでいるようにも見えます。

  このアレンジメントはまだ私がデジカメを使い始める前でしたが、フローラル アート ソサエティーのクリスマスショーに出品した作品で、なぜか忘れ難い一作なのです。
 いくつかの理由がありますが、まずは生け花用の鉄花器にアレンジしたこと、そして自分でスケルトナイズ(葉肉を除去し葉脈だけに)した椿の葉や、ホオズキを使っていること、更にオレンジにクローブを挿して作る15~6世紀のチューダー時代に登場したポマンダー(においだま)も自作のものをアレンジして、すっかり私風のスタイルになっていることでしょうか。
 写真をデジカメで写しなおしましたから鮮明ではありませんが、思い出のアレンジメントです。




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 アメリカがまだイギリスの植民地だった頃、特に18世紀になってからのようですが、アメリカのウイリアムズバーグ辺りでの、数あるクリスマスリースのデザインの一つを模倣したスタイルです。
 今は一つのクリスマスリース作りにとてもこれほどの時間はかけられません。そんな意味でも懐かしい作品です。


 

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 この頃はカレッジでNAFASのコースをとっておりましたから、世界のアレンジメントの歴史のレクチャーでアレンジメントの歴史的背景を学び、コースワークとして実際にインタープりタティブアレンジメントに取り組み、私には充実した有難い人生の一時期(当時はパートタイムで4年間)だったと思います。




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 これらのポマンダーは上のリースの写真の中で飾られていたものも含まれております。クローブには防腐効果が有りますから、クローブを刺しこまれたオレンジは腐敗せずに今もこのように長持ちしています。オレンジの色はすぐに変わりますが未だに匂い消しとして、またデコレーションとしても部屋の中で役立っています。
 チューダー時代(1485~1603)には、一般の人々にはお風呂の設備もなく、この‘においだま’を袋に入れて防臭や厄病除けのために持ち歩いたり部屋に置いたりしたのだそうです。
 (ツッシー ムッシー(Tussie-mussie)という名の, ラヴェンダーやハーブを小さな束にした物もあり、当時同じような目的で使われたようですが、いずれ別の機会にご紹介できたらと思っています。)




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 植民地時代のアメリカ、ウイリアムズバーグ辺りではこのようなテーブルデコレーションがクリスマスの祝宴の雰囲気を盛り上げていたようです。

 現存する当時の絵画などから推定してアレンジするこのようなインタープリタティブアレンジメントに取り組んでみるのも愉しいのですが、今は時間をマネージできません。
 ウイリアムズバーグではこのスタイル用の木の型が売られているそうです。でもそこまで出向いて入手するのは私には遠すぎますので、知り合いの大工さんにお願いして型を作っていただきました。
 これも愉しく仕上げた懐かしい一作です。




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 寄生植物、ミッスルトウ(Mistletoe)を写真に収めました。木の上で丸くボール状になって寄生している常緑のヤドリギ科のプラントです。落葉樹が葉を落とした後であのように姿があらわになりますが、こちらでは冬の間ところどころで見かける光景です。
 ところであのミッスルトウが、イギリスではクリスマスで大切な意味を持ってくるのです。比較的高価なので少量ではありますが、私もクリスマスの雰囲気作りに今年も買い求めました。
 人々はこれの束を頭上に掲げてキスをし合ったりされるようですが、愛の叶う‘おまじない’として楽しんでいるのでしょう。
 これを専門に扱う業者もいて、ヴァレンタインデーや結婚式にも注文に応じて配達してくださるようです。愛と多産のシンボルという記述も読みましたから、子孫繁栄という大切な意味が含まれているプラントなのでしょうね。




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  これはガーデンセンターで求めたミッスルトウです。まるで真珠の粒のように美しく輝いていますね。この実の中には粘汁があり、それらの実が鳥などによって他の木に付着した時そこから発芽して育つようです。例えばこれら白い実を、我が家の庭の楓の幹にこすりつけてもそこから発芽する可能性があるということですから、クリスマス後に庭で実験してみようかしらと考えているところです。 




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 過日、ロンドンご在住の友人からご招待をいただいとき写させていただきました。お庭に大きなミモザが何本もあり、すでにお花が咲き始めていました。

 (23日追記;このミモザの主であられますご友人から、このミモザは四季咲きで一年中、冬でも次々とお花を咲かせますというご連絡をいただきました。)




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 ご主人さまが種を蒔かれたという実生苗を戴きました。10センチほどのかわいらしいベビー苗ですから、成長の過程が観察できるのは大変嬉しいことです。数年でかなりの大きさになると伺いました。私の庭でこんな素敵なお花が見られるとは・・・想像するだけでも愉しくなります。





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 水引をクリスマス用の生け花にあしらいました。今年のクリスマス花はこの日本風の生け花です。



 今年は目前に迫った予定を手落ちなくクリアすることだけを考えて、ひたすらそのことに集中するという、私にはかつて経験したことのないほど、繁忙な一年となりました。所属する組織の今年最後の行事が終わったのは一週間前ですが、クリスマスや新年を迎える準備は何も整っておりませず今頃大慌てでそれらの準備にとりかかったところです。
 お花の組織とは言え、要請を受けてロンドンに新組織を立ち上げ、及ばずながらそれをオーガナイズする立場に立つことは、私には想像した以上に能力を超えたことでした。
 特に発足したばかりの新組織が、組織そのものを作り上げていく一方で、全英に呼びかけてマスターインストラクターの講習会を開いたときなど、ブログの更新も三ヶ月間一度もタッチできませんでしたし(庭の植物の最もにぎやかな時でしたのに)、それに毎年あれ程楽しんでいたアロットメントでのお野菜づくりもほとんど手がけることができませんでした。
 でも一方ではこの新組織を通してたくさんの素敵な方々との出会いもありました。有能な組織役員に恵まれた幸運もさりながら、役員以外の会員の方々のサポートも大きく、その方々にも大きく支えられて初年度を乗り切って参りました。
 組織が発足しなければ決して得られなかったこのような出会いや喜びは、かけがえのないものであることも心から実感致し感謝の思いです。

 どなたさまも多忙な時ほど気分転換は大切だと思いますが、私にとりましては庭の植物との触れ合いが唯一のそれで、庭がなければ組織のお仕事も続けてくることは出来なかったかもしれないと思うほどです。そして庭の様子を折々にブログにてご報告させていただき、ご訪問いただく方々との交流は本当に大きな心の支えでした。滞りがちの私のブログにおいでいただきました皆さまに心から感謝を申し上げます。ほんとうに有難うございました。

 皆さまもどうか楽しいクリスマスをお過ごしになられますように!


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  1. 2008/12/22(月) 00:29:59|
  2. フラワーアレンジメント
  3. | コメント:8
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コメント

ポマンダー

こんばんは。
茶色くなったポマンダーはちょっと焼き菓子に見えてしまいました。
私にはアレンジメントの細かい技術はわかりませんが、
とても丹念に作られているのが伝わってきます。
最後の水引きのアレンジメントはお正月の雰囲気もありますね。
和紙や水引きをコップや花瓶にあしらうだけで雰囲気がでるので、
不器用なのでうまくできませんが、お正月にやってみたいなと思います。
今回の記事に関係なくて恐縮ですが、前回「ベスの庭」について
コメントされていた方がいたと思いますが、
私はちょうどそのときこちらのブログにD・オースティンの
お庭に記事を発見しました。薔薇が好きなので実際に
イングリッシュ・ローズの品種を作っている方のお庭が見れて
とてもうれしかったです。
  1. URL |
  2. 2008/12/22(月) 23:39:30 |
  3. pandora_pandron #-
  4. [ 編集]

pandora_pandoron さま
 ポマンダーが焼き菓子に見えたのですね。そのように伺ってふと思いましたは、柑橘系とクローブの絡み合った香りや色は、日本の‘ゆべし’にも近いかもしれません。日本伝統のゆべしと英国の伝統ポマンダーを合わせて、ゆべしにクローブを少しデコレーションした新商品が発売されたら楽しいかしら、などとイメージが膨らみました。

 水引を使う生け花は一般にはお正月のイメージですが、フェスティバルの華やかさを演出するために、クリスマス花につかってみました。こちらの方々には水引は新鮮なイメージで受け入れられるようです。
 お正月花に数本の水引をあしらうだけで気分も改まる感じですよね。ぜひpandora_pandoronさまもお楽しみくださいね。

 D.オースティンの薔薇園の過去記事をご覧いただきましたそうでありがとうございました。今年は残念ながら訪ねることができませんでしたが、来年はぜひ・・・と考えております。
  1. URL |
  2. 2008/12/24(水) 20:54:52 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

クリスマス遅れですが

はなあかりさんが本当にお忙しい一年だったと感じました。クリスマス休暇はのんびりできるといいですね。ごゆっくりお過ごしくださいね
  1. URL |
  2. 2008/12/26(金) 08:58:28 |
  3. はなはな #-
  4. [ 編集]

はなはな さま
 お優しいお言葉をありがとうございます。きょうでクリスマス三が日(イヴ、クリスマス当日、26日のボクシングデイ)が終わりました。この三日間はこちらでは家族、親族の集う大切な日々に位置づけられているようです。
 人々は招待する側かもしくは招待される側かのいずれかの立場にに立つことになると思いますが、私どもはまだまだ招く立場ですからこの期間はなかなかのんびりはできません。
 でもいつの日か招かれる立場に立てる日が来るかもしれませんね。ある程度年齢を重ねてそうなっていくのでしょうが、そんなクリスマスを迎えるのも嬉しいことでしょう。
  1. URL |
  2. 2008/12/27(土) 10:29:02 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

ヤドリギの白い実
とってもきれいですね。
本当に真珠の粒のようです。
雪の白と実の白と・・・イギリスのひんやりした空気を想像、すてきですね。
葉っぱも枝の感じもおんなじ、実の色だけが白と黄色で違うようです。
買ってきて水に挿したのですが
パラパラと実や枝が落ちてしまいました。
部屋が暖かかったので
異変を感じて
新しく発芽する場所を探したのではないかと思いました。
わたしも、上水沿いの欅の木に落ちた実をのせて実験してみようかと思っていた所でした。

はなあかりさんは、生け花作家さんだったのですね!
本当に花や木々に囲まれて生活しお仕事ているということなのだ
と今日、わかりました。
イギリス支部立ち上げたと言うことなのですね。
生け花は習ったことがありませんが
(茶道も習字も。今思うと習っておくべきだった~。)
見るのは大好き
大胆なオブジェもながめて、いいなあ、やってみたいなあと思うときがあります。
日本では、もっと子ども時代にも生け花楽しめるようにしたらいいのかもしれませんね。
とりあえず、自己流でも楽しむこと忘れないようにしようと思います。

クリスマス記事を
ずっとたどってよみました。
物語を読んでいるようですね
飾りもお料理もすてきでした。
オレンジにグローブ初めて知りました。
歯形のついたオーナメントいいお話しでした
やはり物語ですね。
  1. URL |
  2. 2009/11/21(土) 19:01:01 |
  3. かまど猫 #-
  4. [ 編集]

かまど猫 さま
 私も少量ではありますが、毎年のようにヤドリギを求めて身近に置き、眺めて楽しんでいます。ガーデンセンターでは、刈り取った枝を水にも漬けずそのまま外の冷たいところに置いて、売っておりますが、買い求めて家に持ち帰りました後は実も葉も落ちやすくなりますので、きっと急激な環境の変化が苦手なのでしょうね。
 実には粘り気がありますので、指で擦り付けるようにして木の幹にくっつけますと、首尾よく発芽にこぎつけられるかもしれないという記述を読んだことがあります。かまど猫さまの実験が成功するといいですね。

 私が真剣に生け花やフラワーアレンジメントを学ぶようになったのは来英してからのことです。こちらの方々との交流の手段として'お花’を選びました。それは私にとって無理をせずに地元のソサエティーにすんなりと溶け込んでいかれる、自分に合った手段だったと思っています。
 それに若い頃はアレンジするよりもガーデニングの方により興味がありました。それが次第に、育てて活けることにも喜びを感じるようになってきたのです。確かにお花屋さんから植物素材を買い求めてそれで活けることのほうが多いのですけれど、それでも活けられたアレンジの中には必ずと言ってよいほど、庭から選んだ植物も添えられているのが何となく私流かなと思っております。

 オレンジにクローブをさすポマンダーはなかなか素敵ですよ。かまど猫さまのお庭の柚子でなさるのも一案ですね。クローブとゆずのミックスした香りは想像しただけでも憧れます。
 
  1. URL |
  2. 2009/12/04(金) 01:21:33 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

きょう、クローブ見つけてきました
庭から柚をとってきて、作ってみましたよ。
柚はやわらかいので簡単にクローブが刺せました
部屋中クローブと柚の香りです
風邪にもいいかもしれないと思いました。
オレンジで作る本物はどんなかんじでしょう
もっと甘い香りになるのかも
柚の香りは甘さひかえめかも知れません。
色合い、くっきりと素敵ですよ
はなあかりさん直伝、柚のポマンダー、今年から毎年やってみようと思います。
  1. URL |
  2. 2009/12/11(金) 22:06:21 |
  3. かまど猫 #H6hNXAII
  4. [ 編集]

かまど猫さま
 お返事コメントは遅くなりましたが、拝読して一足飛びにブログに拝見に伺いました。そして大変感激しました。今年の私の柚子は‘一番星’だけでしたが、来年もしも二つ以上実りましたら、私も柚子のポマンダーを必ず作ってみたいと思います。甘いオレンジに較べ、柚子は酸味が強いので長持ちの程度が異なるかもしれません。日本の冬は乾燥しますから冬の間は傷まないでしょうが、6月以降の湿気はクエスチョンマークかもしれませんね。でも秋にはまた新しいポマンダーが作れますから、それほど長く持たせることを考えなくてもいいのでしょうか。お高いクローブはもったいないのですけれど。
  1. URL |
  2. 2009/12/21(月) 05:13:08 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

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プロフィール

はなあかり

Author:はなあかり
 人生も後半にさしかかり英国で暮らすことになりました。今では黄昏年齢となり、それが花灯りの名前の由縁でもあります。日本に残してきた小さな庭にいつの日か帰る夢を抱きながら、一方では、自分好みに染まるこちらの庭への愛情もはかりしれません。
 2002年にアロットメントに植えたグリーンゲージなどの果樹類も大きく育ち、秋には収穫を楽しんでおります。

 City & Guilds にてFlower Arranging Skillsを、NAFAS (National Association of Flower Arrangement Societies)では、Floral Art & Design のDiploma を取得しました。
 1998年に<いけばな>指導をスタートし現在に至ります。2007年に、ご関係者からのご要請とお仲間のご支援のもと、ロンドンに<いけばな>の新組織を立ち上げました。以来、組織の運営に関わりながらお花の指導を続けております。

 自宅の庭は、<いけばな>や英国風フラワーアレンジメントに必要な植物素材を調達する上で、大変有益で大切な場所になっております。2010年からは、すべてひとりで手入れしておりますので、メンテナンスの少ない庭は必須となり、今ではシュラブ類と宿根草のみの庭になりました。
 更新は稀ですが、折々にお出でいただければ嬉しく存じます。

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