イギリスそよ風もよう

ー庭やアロットメントでのガーデニング、いけばな、フラワーアレンジメントの日々を綴りますー

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英国での花祭り

                             10th April 2009



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 4月8日はお釈迦様のお誕生日ですが、ミルトンキーンズの日本山妙法寺では、4月5日の日曜日にセレモニーが行われました。
 この写真はセレモニーに先立ち、3日にお花御堂を生花で飾る御奉仕に参上した時のものです。早朝でまだ人々の気配はありませんが、手前右の日本の桜ソメイヨシノや 左前方の三本のアコレイド(Prunus‘Accolade’)という桜が満開で、丘の上からひとりでお花見を楽しませていただきました。




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 ソメイヨシノには品格のようなものを感じます。





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 こちらは上の写真の二日後で、4月5日のお花祭り当日の写真です。この広大な土地一帯はミルトンキーンズ市の公園課の管轄ですから、休日には大勢の市民が家族連れで散策やピクニックに繰り出します。





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 御本堂の中ではセレモニーが営まれている時刻です。
 外ではお花見を楽しんでおられる方々のお姿も見えますね。





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 大勢の方々が参加されて厳かにセレモニーが執り行われています。




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 読経が終わりますと、お花御堂の‘たらい’の中に安置されたお誕生仏に、参列者の方々は甘茶を掛けてお誕生日をお祝いします。




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 参列者全員の甘茶を掛ける儀式が終わりました。ミルトンキーンズ市の市長さんのご挨拶です。首にかけておられるチェーンは、市長さんが公式行事に参列されるときには必ずかけられるもので、チェーン オブ オフィス(Chain of office)と言われています。
 この市長さんは今年の節分の豆まきの時にも、セレモニーに参加され豆まきをなさいました。このお寺とミルトンキーンズ市は30年の長きにわたり大変良い関係を維持されてきているようです。





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 このお花御堂の生花による飾り付けをさせていただくようになって今年で5年目です。お釈迦様は花園でお生まれになられたそうですから、お誕生仏の周りはカラフルなお花で埋め尽くされます。





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 初めの3年は一人で致しましたので、朝から始めましても終わるのは夜の11時ごろになりました。オアシスのセットだけでも手間取ってしまいます。その後お花を短く切って、一本一本オアシスにさしていきますが屋根だけでも四面ありますから、想像以上に時間がかかってしまうというわけです。




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   昨年は生け花の生徒さんである中国人のYinghuaが、そして今年は日本人の郁子さんが一緒にアレンジをしてくださいました。そのためずいぶん手際よくはかどりましたが、それでも夜の9時半ごろまでかかりました。それくらい時間のかかる作業なのですが、御関係の方から大変お喜び戴けますので、疲れも大変快いものになります。




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 花材も昨年より、依頼されて自分で選ぶようになりました。
 日持ちの良い菊や、ピンクと呼ばれる小型のカーネーション、それにアネモネやフリージャを栽培農家から直接仕入れてまいりますので、極上の新鮮度です。




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 生け花では、‘場に活ける’という言葉をよく使いますが、その場にふさわしく活けるということは大切なことだと思います。びっしりとお花を敷き詰めたように活け込むお花御堂のお花活け、今年も楽しませていただきました。




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 セレモニーの後はドリンクや、スナック、ケーキ類、フルーツなどが供されました。お花見をしながら、市長さんも交えてパーティーのような雰囲気になります。
 節分の豆まきの時もそうでしたが、日本人の参列者のお姿が見えなかったことは、やはりさびしさとして心の片隅に残りました。
 信仰とは程遠い暮らしをしている私のような人間にも、いつも変わらぬ笑顔で暖かく接してくださるお上人様や庵主さまに、今は亡き祖父母や父母の温もりを重ねて、安堵する自分を感じます。
 離れた場所からこのお寺を眺めて、故郷を思い涙を流したという日本人もおられたと伺ったことがあります。 お傍まで行かれた方は、時にはどうか玄関の扉を開けてお坊さま方にお声をかけてくださいね。




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 表の賑わいから離れ、お寺の後方に回って写しました。大岡実博士設計のこの本格的な美しい仏閣の存在も、英国在住の日本人にもっと知っていただきたいと心から思います。




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  1. 2009/04/10(金) 09:55:25|
  2. 日本山妙法寺
  3. | コメント:12
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コメント

こんにちははなあかりさん

「場にいける」ってすばらしい言葉ですね。場を演出できるちからがあるんですね。花は心優しく人をさしむけてくれますね。すばらしいことだと思います。東京はちょうど今日花吹雪でした。寒のもどりで桜が遅れました。その分、桜色強く。
  1. URL |
  2. 2009/04/10(金) 21:14:01 |
  3. はなはな #-
  4. [ 編集]

異国の桜

こんばんは。
イギリスにこんなにりっぱなお寺があるのですね。それだけで驚いてしまいましたが、桜と周りの緑がとても美しいです。
お花御堂の生花は更に見事です。お釈迦様の生地は鮮やかなお花に満ちていたのではないかと思いをめぐらせました。すてきなお写真を楽しませていただきました。
  1. URL |
  2. 2009/04/10(金) 21:25:30 |
  3. パンドラ・ヴィス #-
  4. [ 編集]

はなはなさま
 寒の戻りは花の命を永らえてくれたでしょうね。抑制されていたエネルギーが溢れ出て、却って美しく咲き誇ったのでしょうか。そんな戸惑い気味の春の桜もきっと素敵だったことと思います。 花吹雪、そして川面には花筏、何ともゆかしい表現ですね。
  1. URL |
  2. 2009/04/11(土) 07:38:45 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

パンドラ・ヴィスさま

 庫裏も僧坊も備わった本格的な大変に美しい仏閣です。

 ところで私も、子ども時代に生家のお花御堂を、つつじや雪柳などで飾った記憶があります。父も祖先も天台宗の僧侶でしたから、信仰心の薄い末裔の私が、英国でこのお花活けの御奉仕をさせていただいていることに、いささかなりとも喜びを感じてくれているかもしれないなどと思えるひと時を、このお寺さまによって与えられていることに感謝です。
 
  1. URL |
  2. 2009/04/11(土) 08:41:32 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

妙法寺ですか写真で拝見しますとまるで日本のようですね。広いところで美しいグリーンに桜が映えますね。こちらも桜、今花吹雪です。
御本堂のたくさんの生花すばらしいですね。
お疲れが出ないようにお大事に        A,F,
  1. URL |
  2. 2009/04/11(土) 10:41:40 |
  3. A,F, #-
  4. [ 編集]

ああ勘違い?

はなあかり様
ヨーロッパでも花祭りをなさるんですね。私フラ語のほうもやりたくてひそかに勉強中ですが、フラ語絵本で「花祭り」なるタイトルのものが…でもその表紙は着物の女の子に中国服のマジシャン…フランス人が見たら、日本も中国も韓国も一緒なんでしょうか…? 日本人が欧米を見る目も似たようなものかもしれませんが。
  1. URL |
  2. 2009/04/11(土) 18:12:12 |
  3. Rooly #azeTSA.6
  4. [ 編集]

A.F. さま
 どの角度から拝見しましても端正な佇まいで、日本建築の美しさに感嘆です。大岡博士は、ヨーロッパに日本建築を出現させることに意欲を示され博士最後のお仕事として、設計をご快諾なさったとお坊様より伺っております。
 雑木林あり、広い湖あり、そして丘の上には同じく大岡博士設計になるお仏舎利塔がそびえ、広大な周辺の景色と一体になって、まるで平和の聖域のような雰囲気を醸しています。
 A.F.さまもそちらの花吹雪、お楽しみになってくださいね。


  1. URL |
  2. 2009/04/11(土) 19:02:24 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

Rooly さま
 クリスチャンがクリスマスをお祝いするように、仏教徒はお釈迦様のお誕生日、花祭りを、世界中のお寺で、それぞれのなさり方でお祝いされることでしょう。

 異国文化の紹介は、それを紹介なさる方のそれぞれの文化への理解度にかかっているのでしょうね。確かにオヤオヤと思うようなことがしばしばありますもの。

 西洋人から見ればファーイーストの国々である日本、韓国、中国の、文化の独自性まで知る人は少ないかもしれませんね。
 それでも生け花が好きで集まってこられるこちらの方々の中には、日本の文化の独自性を十分認識され、強い憧憬の念をお持ちの方もおられます。
  1. URL |
  2. 2009/04/11(土) 20:49:11 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

花祭りに.:*・゚

はなあかりさま ご無沙汰いたしております
それですのに、このように美しい日にお伺いさせていただいてほんとうに嬉しく思います

お釈迦様の花祭り.:*・゚ どれだけ久しぶりに見せていただくことでしょう
こちらのごりっぱで美しいお花のアレンジをはなあかりさんがなさったのでいらっしゃいますね
しっとりと華やかな綺麗さにとろけそうな感激で拝見しております *^-^*
そしてお心のこもったご丁寧な紹介にセレモニーやお御堂の厳粛な様子が伝わってまいります

どこまでも愛らしいアネモネさんやピンクフリージャーさん.:*・゚
そのような花材を活けていらっしますのに、私の素朴すぎますぺんぺん草にも
お心をとめてくださいまして、あらためて感謝の気持ちです
お言葉をお借りするようですが、私も心安らぐ時間を過ごさせていただきました.:*・゚
  1. URL |
  2. 2009/04/13(月) 15:47:54 |
  3. れぃん #gGj3Lv6Q
  4. [ 編集]

れぃん さま
 日頃は、単純化を旨と致し、最小限の花材で活ける生け花をいたしておりますからでしょうか。このお花御堂のアレンジのように、溢れんばかりのカラフルなお花を使って、花の御殿を仕上げていく活け方は、何だかおとぎ話の世界に遊ぶような何とも言えない幸せ気分にいざなわれております。
 確かに私が幼少の頃に、夢の中で‘花のお家’を描いたように、多分それは生家のお花御堂を祖母と一緒に飾った記憶とも重なるのでしょうが、この無数の可愛いお花たちと触れ合う一日は、気分的には私は幼い少女!になっているのかもしれません。

 れぃんさまの、チューリップとペンペン草のアレンジは本当に素敵ですね。お写真も素敵でうっとりと観賞させていただきました。
 
  1. URL |
  2. 2009/04/13(月) 21:11:15 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

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  1. |
  2. 2009/04/18(土) 14:45:28 |
  3. #
  4. [ 編集]

N.M.さま
 こちらこそご無沙汰いたしております。
 ご母堂様のことは本当にご心配なことですね。
 プリントアウトいただく件は私には大変光栄でございます。
 カテゴリーの「日本山妙法寺」をクリックしていただきますと、過去三回分の記事も出て参りますが、中でも2007年7月4日の記事には、伴田お上人様のお姿も見えます。
 ご母堂さまの御平癒を心より念じ申し上げております。
 
  1. URL |
  2. 2009/04/19(日) 04:19:39 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

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プロフィール

はなあかり

Author:はなあかり
 人生も後半にさしかかり英国で暮らすことになりました。今では黄昏年齢となり、それが花灯りの名前の由縁でもあります。日本に残してきた小さな庭にいつの日か帰る夢を抱きながら、一方では、自分好みに染まるこちらの庭への愛情もはかりしれません。
 2002年にアロットメントに植えたグリーンゲージなどの果樹類も大きく育ち、秋には収穫を楽しんでおります。

 City & Guilds にてFlower Arranging Skillsを、NAFAS (National Association of Flower Arrangement Societies)では、Floral Art & Design のDiploma を取得しました。
 1998年に<いけばな>指導をスタートし現在に至ります。2007年に、ご関係者からのご要請とお仲間のご支援のもと、ロンドンに<いけばな>の新組織を立ち上げました。以来、組織の運営に関わりながらお花の指導を続けております。

 自宅の庭は、<いけばな>や英国風フラワーアレンジメントに必要な植物素材を調達する上で、大変有益で大切な場所になっております。2010年からは、すべてひとりで手入れしておりますので、メンテナンスの少ない庭は必須となり、今ではシュラブ類と宿根草のみの庭になりました。
 更新は稀ですが、折々にお出でいただければ嬉しく存じます。

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