イギリスそよ風もよう

ー庭やアロットメントでのガーデニング、いけばな、フラワーアレンジメントの日々を綴りますー

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7月の庭

                              25th July 2009


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  過去二年の冷たい夏に比べますと、今年の英国は気温がやや高目に推移しております。それでも20度以下の日が多く、半袖やノースリーブを身に着ける程の暑さはめったに訪れません。ロンドンの雨量も夏の間、東京よりもはるかに少なく(36%前後)、突然お天気が変わってシャワーを浴びたりは致しますけれどそれも長くは降り続きませんし、総じて英国の夏はお天気の穏やかさゆえに過ごしやすいということになりそうです。 
 私の方は相変わらず時間に余裕の無い日々ですが、庭に出て植物に触れ合う僅かな時間を大切にしております。前回のアップ以降の庭の様子ですが、ご覧いただければ嬉しく思います。



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 遠目にはオミナエシのようにも見えますアキリア(Achillea filipendulina Cloth of Gold)が咲き始めますと、本格的な夏の訪れを感じます。周辺のダークな色合いのシュラブ類が、アキリアの黄色を引きたてていますが、後方の濃い紫色のシュラブはニワトコの一種で、学名を Sambucus nigra ‘Purpurea’といいます。




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 ヘレニウムの中でも、この赤いお花(Helenium.‘Moerheim Beauty’)に特に惹かれています。




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 サーシスの一種でフォレストパンジー(Cercis canadensis ‘Forest Pansy’)は、やや赤みを帯びた紫色で、えび色(葡萄色)に近いでしょうか。
 そのまま置けば、丈も広がりも9mほどになるそうですが、毎年適度に切り戻しますと、このように狭い場所でもしばらくは大丈夫かと思います。 しなやかな枝とハート型の葉が、周辺に馴染んで素敵だとおもいます。




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 英名でツリーポピーと言われておりますロムニア コールターライ(Romneya coulteri)は、丈が2mほどにもなります。




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 塀の外にもこのようにしなだれて咲いています。直径15cmほどのお花が上向きに咲き、そんな大らかさも気に入っています。





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 ガーデンセンターではたくさんの種類のラヴェンダーが見られますが、このヒドコット(Lavandula ‘Hidcote’)というごく一般的な種類が、私どもの庭との相性が良さそうです。





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 アリウム クリストフィーアイ(Allium Christophii)は、お花が終わった後も魅力的です。風などで折れない限り長くお庭で楽しむことができますが、切って花瓶に挿せばお部屋の素敵なオブジェにもなります。




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 このフロックスを買い求めたときの色は濃い赤紫色だったのですが、数年でこちらの色に取って代わられました。これら昔ながらの優しいピンク色のフロックスは私の郷愁にもつながりますので、これはこれで有難くエンジョイ致しております。
 デルフィニュームのこの青は夏の花壇に嬉しいカラーですね。
 



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 葉に斑の入ったライシマキア(Lysimachia punctata ‘Alexander’)で10年以上も庭にあります。春先の新芽が意外にもピンク色を帯びて目を惹き、一体どんなプラントかしらと見る者に期待感を抱かせる一面もあります。




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 日本ではカシワバアジサイと呼ばれるようですね。2001年に求めた時のラヴェルにもHydrangea quercifoliaと記されております。他の植物に挟まれて必ずしも良い環境では無いのですが、今年はきれいなお花を見せてくれました。




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 ピンク色の薔薇はグランドカヴァー用の種類でお花も小振り、名前は、オックスフォードシャー(Oxfordshire)と言います。数年前にスタンダードづくりの赤フサスグリ(レッドカラント)の足元に植えましたところ、数年でたちまち大きくなり昨年から赤フサスグリの立ち上がりの部分に絡ませてあります。
 他の一季目の薔薇が咲き終わったころから咲き始め、夏の間中お花がリピートしますから有難いのですが、本当は適した場所でのびやかに地面に這わせてあげたい種類なのです。




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 スモークブッシュと言われますコティナス(Cotinus coggygria Golden Spilit)です。
ライムグリーン色の明るい葉の色や綿毛のようなフワフワのお花も雰囲気があって目立つ存在です。




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 咲いているお花をガーデンセンターで初めて目にした時、日本の彼岸花を連想しました。球状のお花のサイズは16cmほどあり個性が強すぎて私の庭にはマッチしないのではと思ったのですが、なぜか求めてしまいました。多分に彼岸花への郷愁からだと自身を納得させたのですが。

 その名もブラッドリリー(Blood lily、学名;Scadoxus Multiflorus)、ドキッとするような名前ですが、原産地はサウスアフリカで、アフリカ産ヒガンバナ科属であることがわかりました。これはやはり‘南アフリカの彼岸花’なのですね。
 



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 ゴールデンオーツ(Golden oats,学名;Stipa gigantea)は、丈が2.5mほどあります。強い風に当たるたびに穂の数が減るのですが、今年は、穏やかな気象条件の中にあってまだ安泰です。
 



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 和のコーナーのカツラの名を持つ(Pieris Katsura)この馬酔木は、お花も美しいのですが、艶やかな栗色の新葉も大変に美しいとおもいます。




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 ダイエラマ(Dierama)は、“エンジェルの釣竿(Angel's fishing rod)”とも呼ばれておりますが、今年も咲きました。大好きなお花ですのに写真に写すベストな時期を逸してしまい、少し残念です。
 友人のお庭から数本でしたが株分けしていただいてすでに9年ほどになります。一旦活着してしまえばその後は順調ですが、まずは適所に植えることが大切なことかもしれません。これは成長した苗を戴きましたが、それでも咲き始めるまで4年ほどは待ちました。




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 この白いお花の咲くダイエラマ(Dierama Guinevere)は、'02年の8月にカタログを見て注文したものです。まだ発芽して2年程の小さな苗が送られてきました。その後の成長もゆっくりで、株の分けつが見られ花茎が立ち上がって来るまでには、さらに3年はかかったと記憶しています。
 
 花後に充実した種がたくさん実りますので、その辺りにばら撒きますと高い発芽率で、無数に発芽が見られます。それらにお花が見られるようになりますまで、生育条件にもよりますでしょうが、5~6年は待たなくてはならないようです。
 人気のあるお花ですが、一般家庭のお庭ではまだまだ見かける機会の少ないお花だとおもいます。



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 庭のキッチンガーデンに日本種のキュウリを6本植えました。家屋の陰で午後の日は当たりませんが、それでも美味しい収穫があります。




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 ホスタ達の現在の様子です。まだお花の咲いている種類も見えますね。鉢栽培をしているのは、虫穴の開いていない葉をお花アレンジなどに使う目的もあるからです。個性豊かで端正なホスタの葉は観葉植物としても圧巻だと思います。英国にはホスタの愛好家が多く、チェルシーフラワーショーでも、ホスタのディスプレーは例年大変に見事です。




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 ミズヒキを思い起こさせてくれるお花、パーシカリア(Persicaria amlex Firetail)です。晩秋の頃まで咲き続けてくれますので、ボーダーガーデンには貴重なプラントです。

 


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  1. 2009/07/25(土) 01:48:23|
  2. | コメント:6
<<和洋のコントラスト | ホーム | 6月の薔薇>>

コメント

こんばんは。

気温20度前後とは穏やかな気候ですね。
こちらは今日は夏日で、朝から蝉の声など聞こえます。
色とりどりの植物があってすてきなお庭ですね。
「アリウム クリストフィーアイ」はアリウムの一種なのですね。
私が知っているアリウムはギガンテウムのようです。この花は線香花火のように細やかです。面白いアイテムになりそうな素材ですね。
ダイエラマも野の花の風情でとてもすてきな花ですね。
和にも洋にも合いそうです。
  1. URL |
  2. 2009/07/25(土) 20:25:37 |
  3. パンドラ・ヴィス #FPA1ayiE
  4. [ 編集]

パンドラ・ヴィスさま
 じりじりと照りつける真夏の太陽と蝉の大合唱・・・懐かしいです。私にも日本での素敵な夏の思い出がたくさんあり、夏は大好きですのに、帰国はつい暑い夏を避けるようになりました。きっと年齢の所為ですね。その為もう10年以上も蝉の鳴き声をきいておりません。

 アリウム・クリストフィーアイの写真はすでにお花が終わった後の姿で、このままドライフラワーになります。大きいものは直径25cmほどありますから、見応えがあって素敵ですのよ。私は暖炉の中にも大小取り混ぜて飾ってありますが、花火のようでなかなか楽しいオブジェです。

 おっしゃられる通りダイエラマには和の風情もありますね。日本の園芸のお好きな方はきっと興味を示されるプラントではないかと思います。
  1. URL |
  2. 2009/07/27(月) 09:19:57 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

ゴールデンオーツが素晴らしいですね!
うちにも是非植えてみたくなりました。
こんな風に立派になるにはずいぶんと時間がかかるのでしょうね。
その奥の紅葉も綺麗ですね。
はなあかりさんのお庭はいつも植栽の参考になります~。
  1. URL |
  2. 2009/07/28(火) 05:39:54 |
  3. スリーピー #-
  4. [ 編集]

スリーピーさま
 ゴールデンオーツは10年以上も庭にあります。最初は穂の本数が少なかったのですが、次第に数が増えてきました。最初は他の場所でしたが、大きくなりすぎて5~6年前にこの場所に移植したものです。穂が光と戯れてゴールドに輝くさまは見事ですし、また冬を迎え、白く霜におおわれる姿も風情があります。
 奥で紅葉しているかのように見えますカエデは、新芽の時から紫がかった色をしています。ゆっくり大きくなる種類ですから、刈り込みの手間もかかりませず、端正で美しいカエデだと思います。 
  1. URL |
  2. 2009/07/29(水) 05:34:26 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

国が変わると

はなあかり様
 オミナエシ…日本では秋の七草だけど、イギリスでは夏ですか。
白いポピー…なんだか形が変わってる気がしますが、こういうのもいいですね。
ラベンダーはシソ科とかって聞いたことあります。だから花の形が似てるのですね。
あじさい…我が家では野生の山あじさいのみ。形に派手さはないけど、色合いはなかなかきれいです。

いつも、きれいなお花やグリーンを拝見させていただき、本当にありがとうございます。

  1. URL |
  2. 2009/08/05(水) 12:04:53 |
  3. Rooly #azeTSA.6
  4. [ 編集]

Rooly さま
 黄色いお花はオミナエシに見えたのですね。私もあのお花(アキリア)を見るたびにオミナエシと重ねて見てしまいます。
 ロムニアの一般名はツリーポピーですが、種類も普通のポピーとは異なり、低木類に分類されています。どこででも見かけられるほどまだ一般的ではありませんが、サイズも形も目玉焼きに似ていますので、一度見れば印象に残るプラントだと思います。
 こちらこそお出でいただきましてありがとうございます。
  1. URL |
  2. 2009/08/06(木) 23:41:29 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

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プロフィール

はなあかり

Author:はなあかり
 人生も後半にさしかかり英国で暮らすことになりました。今では黄昏年齢となり、それが花灯りの名前の由縁でもあります。日本に残してきた小さな庭にいつの日か帰る夢を抱きながら、一方では、自分好みに染まるこちらの庭への愛情もはかりしれません。
 2002年にアロットメントに植えたグリーンゲージなどの果樹類も大きく育ち、秋には収穫を楽しんでおります。

 City & Guilds にてFlower Arranging Skillsを、NAFAS (National Association of Flower Arrangement Societies)では、Floral Art & Design のDiploma を取得しました。
 1998年に<いけばな>指導をスタートし現在に至ります。2007年に、ご関係者からのご要請とお仲間のご支援のもと、ロンドンに<いけばな>の新組織を立ち上げました。以来、組織の運営に関わりながらお花の指導を続けております。

 自宅の庭は、<いけばな>や英国風フラワーアレンジメントに必要な植物素材を調達する上で、大変有益で大切な場所になっております。2010年からは、すべてひとりで手入れしておりますので、メンテナンスの少ない庭は必須となり、今ではシュラブ類と宿根草のみの庭になりました。
 更新は稀ですが、折々にお出でいただければ嬉しく存じます。

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