イギリスそよ風もよう

ー庭やアロットメントでのガーデニング、いけばな、フラワーアレンジメントの日々を綴りますー

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

チッピング・カムデンを訪ねて


                            22nd September 2009



人気ブログランキングへ

 コッツウォルズ地方に今春転居された友人から、一泊のご招待を受けました。先週末のことです。
 その日はお天気にも恵まれましたので、友人宅を訪れる道すがら、まだ一度も訪れたことの無いチッピング・カムデンというヴィレッジで途中停車して、散策を楽しむことになりました。今回はその村の情景をお目にかけます。




 DSC00214_edited a
 イギリス、田園風景と言えば、その筆頭に思い浮かべる場所は、多くの方々にとって、このコッツウォルズ地方のイメージかもしれません。母親の優しいボディーラインのように、緩やかに波打つ、まさに‘母なる大地’をアップダウンしながら、車は点在するいにしえ(古)さながらのヴィレッジを幾つも抜けて走ります。




DSC00221_edited a
 丘陵地一面に広がる農作物、草を食む羊たちの群れ、放牧された牛や馬、そして土地の境界線代わりに植えられた大小の木々の緑は、風景に緑のアクセントを添えています。
 時間はゆったりと流れているような、まるで田園の理想郷とも言える光景が延々と続いていきます。





DSC00303_edited a
 英国にはこのコッツウォルズに匹敵するような田園風景は、実は至る所に拡がっていると申し上げても過言ではないほど、本当にどこのカントリーサイドも美しいのですが、コッツウォルズのコッツウォルズたる所以はコッツウォルズ ストーンと呼ばれる石灰岩の産地であることにあると言われているようです。
 そのためこの地方の家々のほとんどは、これら地元産の蜂蜜色の石灰岩によって造られており、それらは周辺の風景に穏やかに融けあって、この地方独特の風景美を醸していると言えましょう。
 この家も石灰岩の石づくりで、屋根は茅葺です。





DSC00291_edited a
 ファームハウスの入り口に、キノコ型のオーナメントが見えます。写真に写そうとして近づきましたら、ゲートがギッギギーと音を立てて自動的に開きました。
 あの石造りキノコ達は田舎道では時々見かけますが、アンティークショップで売られていることもあります。




DSC00301_edited a
 チッピング・カムデンの村の入り口辺りの景色です。





DSC00297_edited a
 重厚な雰囲気があって、家としての存在感も抜群ですね。もう紅葉が始まっています。





DSC00275_edited a
 交差点に面したお家の端正な刈り込みに目を奪われました。





DSC00274_edited a
 同じお宅を左方向から写しました。





DSC00290_edited a
 このお宅の中央部分の藁葺き部分はまだ新しく見えますが、あの部分だけは近年の葺き替えだと思います。




DSC00287_edited a
 刈り込みも芸が細かくてアートを感じます。




DSC00286_edited a
 お向かいのお宅も藁葺き屋根です。一帯には景観を妨げるものは何一つ無く、思わず息を呑む美しい情景です。




DSC00283_edited a




DSC00276_edited a
 このお宅も数百年前からここにあって、何十組の世代が住み替わったことでしょう。蜂蜜色の石灰石の壁と藁ぶき屋根との調和は、目にとても自然だと思いました。





DSC00288_edited a
 この石造りのお宅は藁ぶき屋根ではありませんが、大きくて素敵なお宅です。きっと邸内にも美しいイングリッシュガーデンが拡がっているのではないかしらと、想像を掻き立てられるような外回りの植物のあしらいだと思います。




DSC00227_edited a
 さてチッピング・カムデンの村の中心地、ハイストリートに着きました。




DSC00228_edited a
 正面に見えます石造りの建物は、1627年に建てられたマーケットホールで、現在はナショナルトラストの管理下にあります。この地域の産物はあそこで取引されていたということのようです。

 何と申しましてもコッツウォルズは、ヨーロッパでも最上質のウールを産出したといわれるほど、古来より羊毛産業で栄えてきた地域なのだそうです。このメインの通りは、当時の裕福な羊毛業者達が馬車を率いて日々往来していたのでしょうね。




DSC00260_edited a
 これがマーケットホールの内部です。コッツウォルズストーンと呼ばれる石灰岩がゴロゴロとむき出しになっておりました。どなたでも自由にこの中に入れますが、そのうち中に入れなくなるような処置がとられるのではないかしら、などと思ったことでした。




DSC00268_edited a
 アンティークのお店です。




DSC00254_edited a
 この建物もメインの通りにありますが、建物の左側部分は不動産業者のお店だったと思います。目立つ看板などは一切ありませんから、近づかない限り、何のお店なのかわかりません。でもそのことが、街の景観を守る上でとても大切なことだと言うことは、十分に納得できることです。





DSC00246_edited a
 観光客が多く訪れる村でもありますから、カフェーやレストラン、小物店、アンティーク、ファッションのお店など覗き込んでみたい小さなお店がたくさん並んでいます。
 看板もこの程度のものならところどころで見られました。





DSC00234_edited a
 メインの通り、ハイストリートには、左右にこのような小路がいくつもあります。小路を抜けると、素敵なカフェーがあったりしますが、くぐり抜けてみるのもなかなか愉しいものです。




DSC00239_edited a
 お天気の良い日のアイスクリーム屋さんは、商売繁盛ですね。




DSC00247_edited a
 コッツウォルズストーンは、落日の太陽を受ければ黄金色(ハニーゴールド)に輝くのだそうです。この教会も落日の刻には、ハニーゴールドに輝いて一段と荘厳さも増すことでしょう。





DSC00271_edited a
 カフェーのお店が二軒並んでおりましたが、私どもが入りましたのは右の‘The Bantam Tea Rooms’という小さな看板のかかっているお店でした。美味しいコーヒーが供され、一緒に戴いたブラウニーズも昔懐かしいお味で十分エンジョイすることが出来ました。
 この後は一路、友人訪問の途に就くことになります。



人気ブログランキングへ
スポンサーサイト
  1. 2009/09/21(月) 23:06:46|
  2. コッツウォルズの情景
  3. | コメント:17
<<仲秋の庭 | ホーム | 初秋の光の中で>>

コメント

素敵なブログに出会いました。これから毎日楽しみに拝見させていただきます。
  1. URL |
  2. 2009/09/22(火) 10:47:28 |
  3. ふきのとう #-
  4. [ 編集]

素晴らしい!

こんにちは。

本当に素敵な風景ですね。

6月にイギリスに行った時、ここの村にも寄ったのですが、あまり時間もなく
他のコッツウォルズの思い出と一緒になってしまっています。><

Postありがとうございます。
  1. URL |
  2. 2009/09/22(火) 14:34:26 |
  3. Shumho #bXXffo9.
  4. [ 編集]

こんにちは 素敵な田園風景でビックリしました。家は大きく、屋根を葺き替えるのも大変でしょうね。数百年もそこに建ってるなんて歴史を感じました。
  1. URL |
  2. 2009/09/23(水) 06:31:44 |
  3. himi #-
  4. [ 編集]

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです
  1. |
  2. 2009/09/23(水) 15:39:32 |
  3. #
  4. [ 編集]

絵本の世界

 ピーターラビットやのばらの村の本で見たような風景…実在したんですね。
うれしくなりました。私も、いつかは行ってみたいです。
  1. URL |
  2. 2009/09/23(水) 17:19:04 |
  3. Rooly #azeTSA.6
  4. [ 編集]

わぁ~ 懐かしいです

コッツウォルズに滞在していたときに、電話のモジュラーが合わなくてモデムと何日もつなげませんでした。
休暇でもオフイスと連絡を強いられている身でしたので、ひやひやしていましたが、やっとアダプターを見つけたのが、中ほどのマーケットホール近くの電気屋さんでした。。。。。と、思います。
懐かしい風景です。
  1. URL |
  2. 2009/09/23(水) 23:03:49 |
  3. 赤い風車 #mQop/nM.
  4. [ 編集]

はじめまして
素敵な写真ですね。
日本とは全然違う風景に驚きました。
重厚な建物に面白い形の木など日本では全く見られないものばかりですね。
何百年にもわたって使われているなんていうところにも驚いています。
30年や50年で建て替えられる日本の家って何なんでしょうね。
実際に現地に行ってこの景色の空気を吸ってみたいものです。
  1. URL |
  2. 2009/09/24(木) 21:29:45 |
  3. みや #-
  4. [ 編集]

蜂蜜色と青空と

こんばんは。

最後の教会の植え込みのそうですが、大きな木を真ん丸く刈り込んでますが、下の方は削っているのですね。
屋根の傾斜が鋭くてびっくりします。日本では藁葺きなどはメンテナンスが
可能なのだろうかと思ってしまいます。「蜂蜜色の石灰石の壁」本当にそうですね。
自然界にある色合いで和みます。
  1. URL |
  2. 2009/09/25(金) 21:34:15 |
  3. パンドラ・ヴィス #FPA1ayiE
  4. [ 編集]

Re: タイトルなし

ふきのとう さま、
 お出で戴きましてありがとうございました。ほんの数日間でしたが、ベルギーのゲントとブルージュに出かけておりまして、お返事を御無礼いたしました。更新の頻度の少ないブログですが、時々お立ち寄り戴けますと光栄に思います。
  1. URL |
  2. 2009/09/27(日) 03:57:57 |
  3. はなあかり #-
  4. [ 編集]

Re: 素晴らしい!

Shumho さま
 コッツウォルズ地方は広域にわたり、それぞれに特徴のある素敵な村がたくさん存在しています。どの村を訪ねても、住んで生活してみたくなるほど素敵です。

 6月は気候も良く、お庭も田園の風景も見事な時期ですから、Shumho さまも英国ご旅行を十分にお楽しみになられたことでしょうね。

 こちらこそコメントを戴きまして光栄に存じました。これからもよろしくお願いいたします。
  1. URL |
  2. 2009/09/27(日) 04:54:58 |
  3. はなあかり #-
  4. [ 編集]

Re: タイトルなし

himi さま
 イギリスにはチューダー朝時代(1485~1603)に建てられた民家に住んでいるという方も、それ程珍しいわけではありません。徳川家康やシェイクスピアが生存したころの民家が現存して一般の方々が普通に生活していると言うことに私も大変感動したものです。

 イギリスの田舎には藁ぶき屋根の家はところどころに存在しますから、葺き替えの現場を見ることもありますが、何人かの葺き替え専門の職人さんの手によってなされているようです。
  1. URL |
  2. 2009/09/27(日) 21:22:14 |
  3. はなあかり #-
  4. [ 編集]

Re: 絵本の世界

Rooly さま、
 まるでおとぎ話の中に登場するようなお家や光景が数多く存在します。イギリスにお見えの折りは、ぜひカントリーサイドのご旅行をもお楽しみになってくださいね。
  1. URL |
  2. 2009/09/27(日) 21:35:42 |
  3. はなあかり #-
  4. [ 編集]

Re: わぁ~ 懐かしいです

赤い風車 さま
 赤い風車さまに懐かしい風景をお目にかけられて光栄です。
 電気屋さんが見つかって良かったですね。ほとんどのお店には目立つ看板がありませんから、表から見渡して探すのは大変だったことと思います。この先何百年経過しましても、この風景は変わることはないでしょうね。

  1. URL |
  2. 2009/09/27(日) 21:59:15 |
  3. はなあかり #-
  4. [ 編集]

Re: タイトルなし

みや さま
 私の友人の中にもロンドン市内の住宅地で、ジョージ王朝時代(1714~1830)の大きなお家に住んでおられる方がいます。
 このような建築史上的価値のある建物に住まわれるのは、メインテナンスの点からも大変な覚悟が必要と思われますが、そこは歴史と伝統を重んじるイギリス人ですから、高額な購入代金を支払ってでも、このような歴史的価値のある建造物の住民になることに誇りを持つ方は多いと思います。

 植え木のトピアリーワークという剪定の方法はこちらではポピュラーです。動物の形も見られますが、人間がサイクリングしている形に仕立てられたものを見たこともあります。

 ぜひ、みやさまもイギリスにいらして、カントリーの空気を感じてくださいね。
  1. URL |
  2. 2009/09/27(日) 23:14:03 |
  3. はなあかり #-
  4. [ 編集]

Re: 蜂蜜色と青空と

パンドラ・ヴィス さま
 トピアリーワークはこちらではポピュラーな剪定方法で、ツゲやイチイなどが一般的な植物素材かと思いますが、針葉樹でもなされています。この教会の植物は針葉樹のようですね。下方を深く刈りこんでいるのは歩行者の邪魔にならないためかと思います。
 日本でも茅葺屋根の民家が大切に保存されているところがあるようですが、茅葺の職人さんの確保が大変でしょうね。
 蜂蜜色の石壁は本当に目に優しい色合いです。


  1. URL |
  2. 2009/09/27(日) 23:17:58 |
  3. はなあかり #-
  4. [ 編集]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. |
  2. 2009/09/29(火) 19:21:35 |
  3. #
  4. [ 編集]

Re: 懐かしいチッピング・カムデン

A.F.さま
 A.F.さま思い出のチッピング・カムデンの写真をお楽しみ戴けて、私も大変嬉しく思います。
 ご存じのようにコッツウォルズには個性的で美しい村が他にもたくさんありますから、又機会を作って出かけたいと考えております。
  1. URL |
  2. 2009/10/02(金) 04:43:47 |
  3. はなあかり #-
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

はなあかり

Author:はなあかり
 人生も後半にさしかかり英国で暮らすことになりました。今では黄昏年齢となり、それが花灯りの名前の由縁でもあります。日本に残してきた小さな庭にいつの日か帰る夢を抱きながら、一方では、自分好みに染まるこちらの庭への愛情もはかりしれません。
 2002年にアロットメントに植えたグリーンゲージなどの果樹類も大きく育ち、秋には収穫を楽しんでおります。

 City & Guilds にてFlower Arranging Skillsを、NAFAS (National Association of Flower Arrangement Societies)では、Floral Art & Design のDiploma を取得しました。
 1998年に<いけばな>指導をスタートし現在に至ります。2007年に、ご関係者からのご要請とお仲間のご支援のもと、ロンドンに<いけばな>の新組織を立ち上げました。以来、組織の運営に関わりながらお花の指導を続けております。

 自宅の庭は、<いけばな>や英国風フラワーアレンジメントに必要な植物素材を調達する上で、大変有益で大切な場所になっております。2010年からは、すべてひとりで手入れしておりますので、メンテナンスの少ない庭は必須となり、今ではシュラブ類と宿根草のみの庭になりました。
 更新は稀ですが、折々にお出でいただければ嬉しく存じます。

最近のコメント

最近の記事

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。