イギリスそよ風もよう

ー庭やアロットメントでのガーデニング、いけばな、フラワーアレンジメントの日々を綴りますー

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

7)チェルシーフラワーショー ’09、展示館

                                11th May 2011


          
 今年もRHSチェルシーフラワーショーのシーズンになりました。今年は5月24日から28日まで一般公開されます。

 今回ここでお目にかけます写真は2009年のもの、つまり2年前のチェルシーフラワーショーの模様です。その年は、私もブログ掲載を前提に例年以上に数多くの写真を写しました。ショーガーデン、ショッピング・モール、展示館と、6回に亘り皆さまにすでにご覧いただいております。ところがそれらに続く展示館のもう一回分ほどの写真が、まだ未掲載のままになっておりました。このたびそれらをここに追加掲載致し、‘チェルシーフラワーショー2009’の最終回とさせて戴きます。

                                

人気ブログランキングへ

DSC00928(1).jpg
 薔薇の展示はデイヴィッド・オースティン社など4社の出展がありました。どのディスプレーの回りも芳しい香りが漂っています。




DSC00989(1).jpg
 英国に薔薇が咲き誇るのは例年6月ですから、5月20日過ぎのチェルシーフラワーショーの薔薇たちが丁度良い加減に開花しているのは、ショーの日程に合わせての綿密な開花調整がなされているはずですね。

 そのことは薔薇以外の花も同じで、例えばダリアやグラジオラス、デルフィニューム、ラヴェンダーなども、最も美しい完全無欠に近い状態で展示されておりますので、ショーに向けての業者の方々の精魂が、見る私たちをも熱くするのだと思います。




DSC01006(1).jpg
 この日は、RHS(The Royal Horticultural Society)会員オンリーの日ですから、会場には、海外からの来訪者は比較的少なく、ほとんどは英国在住者かと思います。毎年、このショー見学が目的で日本からお見えの方も多いはずですが、私が会場で日本人をめったにお見受けしないのは、そのような理由かと思います。




DSC00959(1).jpg
 これらのディスプレーは、私も組織の末端に所属しておりますNAFAS(National Association of Flower Arrangement Societies)に寄るものです。
 この年は英国南西部のウェセックスとジャージー島のグループが担当されました。
 NAFASはRHSの外郭団体でもありますし、必ず毎年出展していますが、この年のディスプレーは、例年のお花満載のスタイルとは大きく異なっています。私は断然今年のシャープでシンプりファイド、洗練されたスタイルが好みで、本当に素晴らしいと思いました。




DSC00967.jpg
 この年のNAFASのディスプレーはゴールドメダル受賞です。





DSC00966_edited.jpg
 NAFASの全体のディスプレーのテーマは、インサイドアウト アウトサイドイン(Inside Out, Outside In)とあります。テーマに副って見えますでしょうか。意味を考え過ぎますと私の気持ちもインサイドアウトになってしまいそうです。





DSC00986(1).jpg
 自然調のディスプレーが素敵ですね。




DSC00988(1).jpg
 一週間足らずの展示ですのに、かなり大きな植物を持ち込んでナチュラル感あふれるディスプレーに仕上げています。
 このようなランドスケープ風のお庭は、庭好きの英国人にはたまらない魅力のスポットだと思います。
 京都や鎌倉の神社仏閣の庭園などを散策しておりましても、このような風景に出会いそうですね。英国人が日本庭園に惹かれるのは、同じような価値観を共有しているからかも知れません。





DSC01003(1).jpg
 英国のボーダーガーデンにグラス類は不可欠かと思いますが、ガーデンセンターには種類も大変豊富に売られています。右手に日本庭園と相性の良いトクサも見えます。




DSC00993.jpg
 カエデや石楠花が見えます。この左手のカエデの名前は、学名でAcer Palmatum Katsuraと記されておりました。カツラという日本名のようです。





DSC01025(1).jpg
 石楠花、ツツジの展示です。何れも学名の属名は、Rhododendronですが、英語では石楠花のことを学名と同じでロードデンドロン、ツツジはアゼイリア(Azalea)と呼ばれていると思います。

 大変人気のあるプラントですが、アルカリ性土壌の多い英国では、一部の酸性土壌地域でしか地植えが出来ません。そのため、管理上の不都合から、栽培を諦める方が多いのは致し方のないことです。もっとも私のように、部分的に花壇の土をそっくり入れ替えて栽培なさる方もおられます。





DSC01043.jpg
 セイヨウオダマキ、こちらでは学名と同じで、アクイリジア(Aquilegia)と呼んでおります。どのお花も本当に優しい色合いですね。




DSC01050(1).jpg
 日本ではフクシアと呼ばれておりますが、こちらでは私の耳には‘フーシィア’(学名/英名: Fuchsia)と聞こえます。
 花壇用、パティオ用、ハンギングバスケット用、それぞれに本当に沢山の魅力的な種類があり、このプラントの愛好家は大変に多いと思います。私の友人の一人など、『止められないのよね』とおっしゃって、冬季のグリーンハウスの半分は冬越しのこれらフーシィアが占めておりました。耐寒性で木立性の種類もあり、コッテージ・ガーデンではよく見かけます。
 ガーデンセンターには今の季節、沢山の種類の苗が売られております。





DSC01059(1).jpg
 スイートピー(Lathyrus)は、こちらでも、一般には英語名のスイート・ピーで呼ぶのが普通かと思いますが、園芸関係者はまずは学名で名前を挙げ、必要に応じて英語名を添えると思います。
 英国で興味深いのは、テレビに登場される園芸家やガーデナーやフラワーアレンジャー達は、プラント名を挙げる時、英語名を添えることはありましても、総て必ず学名で説明されることでしょうか。




DSC01012(1).jpg
 グラジオラス(Gladiolus)のコーナーです。こちらでもグラディオラスと言いますが、二本以上のときはグラディォライに変わります。




DSC01056.jpg
 菊花の展示です。日本の菊の種類の豊富さとは比べようもありませんが、このような形やサイズはフラワーアレンジメントなどのディスプレーには、ちょうど良い大きさ加減なのかも知れません。
 



DSC01026(1).jpg
 他社のホスタの展示よりも、間隔を取って展示してあります。メタリックなコンテーナーにホスタを植え込むのも、思いのほか調和していると感じさせられました。





DSC01000(1).jpg
 英国国外からショーに出展される方々も当然おられますが、この展示は南アフリカの、 Kirstenbosch National Botanical Garden からの参加です。
南アの国立植物園のスタッフの方々が、チェルシー出展のためのプロジェクトを組んで、毎年参加しておられるのでしょうが、今年(2011年)で35回目だそうです。ご常連なのですね。
 私などは南アの大自然を一度は見たいと望みましても、実現の可能性はまずありません。その為、このような展示の前に立ち、プローティアが野生で育つイメージの世界を楽しませていただいております。





DSC01017(1).jpg
 盆栽は誰もが認識されるチェルシーショーの大切なお顔の一つだと思います。この年も四つの団体が出展しておられました。
 ガーデンセンターなどでも盆栽は売られておりますし、日本から輸入された鋏などの道具一式、鉢、土、肥料なども商品として傍らにあります。盆栽に興味を持つ若者も多いと聞きますし、イギリスの盆栽人口はかなり多いのではないかと思います。




DSC01015.jpg
 
 傍らの名札には、PINUS PARVIFLORA とあります。日本の五葉松のようです。五葉松は英語でジャパニーズ・ホワイト・パインと言われるようですが、さすがに、そのようには書かれておりません。改まった場面での植物名の表記は学名というのが、常識になっているからだと思います。





DSC01055(1).jpg
 ショーですから、このようなディスプレーもお祭り気分を盛り上げてくれます。





DSC01057.jpg
 手前に淡いレモンイエローのお花が見えますが、あれはカタクリ(Erythronium japonicam)と同じ仲間で、エリソロニウム ‘パゴダ’(Erythronium ’Pagoda’)という種類ではないかと思います。
 家の庭にも同じものがありますが、球根がなんと犬の牙のような形をしていて、しかも可憐なお花とは不釣合いなほど大きなサイズなのです。そして英語名が、ドッグ’ス ツゥース ヴァイオレットというのですから、植物名は時々面白いですね。
 
 この写真の中で私の視線は、やはり中央上方の、ヒマラヤの神秘を秘めたような‘青いケシの花’メコノプシス べト二キフォリア(学名:Meconopsis betonicifolia)に向かいます。




DSC01058.jpg
 前回のブログ記事でも少し触れましたが、自宅の鉢植えのメコノプシス・ベトニキフォリアが、数日前に花茎を二本立ち上げてきました。順調に開花することを願っているところです。咲きましたらお目にかけさせていただきます。


 これまでのチェルシーショー‘2009’のブログ記事7回分、150枚程の写真をご覧戴くことにより、世界最大と考えられておりますフラワーショーの、華やかさ、豪華さを、いささかでもお伝え致すことができましたでしょうか。
 お楽しみいただけましたなら幸せに存じます。                            


人気ブログランキングへ

スポンサーサイト
  1. 2011/05/11(水) 10:10:42|
  2. チェルシーフラワーショー
  3. | コメント:10
<<薔薇&デルフィニューム | ホーム | 新緑の庭&牡丹>>

コメント

こんにちは はなあかりさん
今年も始まるのですね、チェルシーフラワーショーが・・・・。
前回も楽しく拝見させていただきましたが、今回も一気に見させて頂きました。ストレプトカーパスやスイトピーの花色の多さに驚かされます。青いケシの花 咲いたらすごいですね!楽しみですね。
イギリスまではなかなか行くことが出来ません。フラワーショーのお花を紹介してくださってありがとうございました。今年も楽しみにしております。(勝手にゴメンなさい。)
  1. URL |
  2. 2011/05/11(水) 14:45:24 |
  3. himi #-
  4. [ 編集]

こんにちは

毎年こうして花が咲いてくれて、美しいと感じられる自分がいることが本当は幸せなことなんだと実感しています。この美しい草花たちは、本当に素晴らしい贈り物です。いつかこの時期に見に行きたいですね
  1. URL |
  2. 2011/05/11(水) 22:41:55 |
  3. はなはな #-
  4. [ 編集]

どれもこれも素晴らしい

とても堪能しました、貴重なお写真ありがとうございます。お庭で青いケシが咲く日ももうすぐですね。私は何度も何度も失敗して諦めました。が、もう一度トライしてみたくもなりました。
  1. URL |
  2. 2011/05/12(木) 18:06:31 |
  3. pipi #YrGnQh/o
  4. [ 編集]

ガーデニングの奥深さ

はなあかり様
何度も書きたくなるわけわかります。ほんとにきれいですもんね。
思い入れが伝わってきます。盆栽まであるところが気に入りました。
イギリスでは微妙に好みが違うのでしょうが。スイートピーといえば、
豆を見たことないのでてっきり「花でエネルギーを使いきり、
実はならない」と思ってましたら…実は「有毒だから
人目に触れないようにしてる」らしいことを最近になって知りました。
今さらながらガーデニングも奥が深いですね。
  1. URL |
  2. 2011/05/15(日) 14:53:54 |
  3. Rooly #azeTSA.6
  4. [ 編集]

こんにちは
お久しぶりです
チェルシーフラワーショーのアップありがとうございます。楽しく拝見しました。
またこうしていろいろなイギリスの情報を楽しみにしています
震災以後は私もいろんなことを考えました。
あまりに大きすぎる現実におびえました。
私も東北の方々の一日もはやく安らげることを願っています。

  1. URL |
  2. 2011/05/19(木) 23:54:06 |
  3. kadononeko #-
  4. [ 編集]

himi さま、
 チェルシーフラワーショーは、ガーデニング愛好家のお祭りのような感じだと思います。見物人が大勢おられて大変混みあいますし、一日中歩き回って疲れますのに、それでもあの溢れるほどの魅力的なプラントや、それらを眺める人々の熱気のようなものがたまりません。つい毎年繰り出してしまいます。
 ことしも24日から始まりますが、私は25日のチケットです。

 ブルーのケシが既に青い花びらを見せ始めました。蕾を包んだ外皮が外れるのも時間の問題という感じで、ちょっと感激しています。次回のブログで写真をご覧にいれましょうね。

  1. URL |
  2. 2011/05/23(月) 20:38:22 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

はなはな さま、
 花に慰められたり、花を愛でることのできる日常が続いていくことは、本当に有難いことだと私も思います。

 はなはな様もチェルシーフラワーショーや、英国のカントリーサイドのお庭などご覧になられるチャンスが遠からず訪れるといいですね。
  1. URL |
  2. 2011/05/23(月) 20:49:11 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

pipi さま、
 青いケシは私も何ども失敗しました。現在の苗は、昨年、お花もつぼみもなく、それらが青いけしの花であるかさえも名前を見なければわからない状態のものを、いつもとは異なるガーデンセンターで見つけました。探していたときは、管理が難しいのでガーデンセンターでも仕入れを控えていますということで、近年は入手も困難になっていたのです。

 今のところ大変元気で、今朝は蕾の外皮がはじけてあの青い色を見せ始めました。なんだかワクワクしています。この感激は久しぶりです。

 
  1. URL |
  2. 2011/05/23(月) 21:06:42 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

Rooly さま、
 チェルシーフラワーショーの雰囲気をまとめてアップしようと思いつきましたのは、在日本の体調を崩した私の花好きの友人にお見せしたいということがきっかけでした。そのため、全体像をご覧いただきたくて、同じ年度にこだわったのです。Roolyさまにもお楽しみいただけましたなら光栄です。

 スイートピーの種のこと、気が付きませんでしたし、そのようなわけがあったことも存じませんでした。植物の世界は本当に面白いですね。
  1. URL |
  2. 2011/05/23(月) 21:19:27 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

kadononeko さま、
 フラワーショーの記事をご覧頂きまして有難うございました。
 今年のショーは明日(24日)からが一般公開です。ことしも昨年に続き、日本人の石原和幸さんが出展しておられるようですから、拝見を楽しみに出かけてまいります。

 震災以後は日常的なことでも価値判断の基準が私も大きく変わりました。全てが’被災者の方々のお苦しみやご苦労を思えば・・・」という感じなのです。今回のことは日本人の皆様がそうであられますように、私も片時も忘れることはできません。

  1. URL |
  2. 2011/05/23(月) 21:44:24 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

はなあかり

Author:はなあかり
 人生も後半にさしかかり英国で暮らすことになりました。今では黄昏年齢となり、それが花灯りの名前の由縁でもあります。日本に残してきた小さな庭にいつの日か帰る夢を抱きながら、一方では、自分好みに染まるこちらの庭への愛情もはかりしれません。
 2002年にアロットメントに植えたグリーンゲージなどの果樹類も大きく育ち、秋には収穫を楽しんでおります。

 City & Guilds にてFlower Arranging Skillsを、NAFAS (National Association of Flower Arrangement Societies)では、Floral Art & Design のDiploma を取得しました。
 1998年に<いけばな>指導をスタートし現在に至ります。2007年に、ご関係者からのご要請とお仲間のご支援のもと、ロンドンに<いけばな>の新組織を立ち上げました。以来、組織の運営に関わりながらお花の指導を続けております。

 自宅の庭は、<いけばな>や英国風フラワーアレンジメントに必要な植物素材を調達する上で、大変有益で大切な場所になっております。2010年からは、すべてひとりで手入れしておりますので、メンテナンスの少ない庭は必須となり、今ではシュラブ類と宿根草のみの庭になりました。
 更新は稀ですが、折々にお出でいただければ嬉しく存じます。

最近のコメント

最近の記事

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。