イギリスそよ風もよう

ー庭やアロットメントでのガーデニング、いけばな、フラワーアレンジメントの日々を綴りますー

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夏の庭 ①

                              15th July 2012



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 今年は異常気象で、雨量の少ないはずのこのシーズンも雨がちのお天気が続いています。春から夏にかけての気温も低めに推移しましたから、庭の薔薇は例年に比べ3~4週間も開花が遅れました。

 コンスタンス・スプライ(Constance Spry)の開花は、薔薇のシーズンの始まりをアーチの上から華やかに印象付けてくれます。今年は少々待たされましたけれど、お花たちは相変わらずフェミニンでエレガント、美しさに寸分の違いも有りません。



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 バックガーデンはこの頃まだ緑の色調で、薔薇が開花に至るにはいま少し時間がかかりそうです。
 これら美しい緑の表情を見る限り、静かな雨が断続的に降り続いてきたお天気は、プラント達にとってはどうやらプラス要因であったかと思わされます。



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 これはフロントガーデンに咲いているアストランティア(Astrantia maxima)です。コッテージガーデン風の味わいのあるお花で、花弁は散ることもなく、色はあせますけれど、このままの姿でドライになります。



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 デルフィニウムの青が鮮やかです。昨年よりも更に威勢よく咲きました。風に煽られて少々傾いてはおりますが、それでも十分にアトラクティブで、道行く方々の中には思わず覗き込んで行かれる方もおられます。
 手前の正面はシモツケ(下野)で、たいへん華やかなシュラブだと思います。学名は、Spiraea japonica ‘Magic Carpet’ですから、故郷は日本のようですね。




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 このアリウム クリストフィアイ(Allium Christophii)は、14年ほど前にこの場所に植えました。こぼれ種から数が増え続けます。このままドライになりますので、刈り取らずそのまま冬近くまで観賞しているうちにタネが自然こぼれ、周辺からは、まるでお葱の種を蒔いたかのような発芽が無数に見られます。
 お花やさんではあまり出回らない花材なので、アレンジメントの花材としても重宝致しております。




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 これらのオリエンタルポピー(Papaver Orientale Princess Victoria Louise)は、優しいサーモンピンク色をしています。‘鮭の身の色’でしょうか。
 同じお花が一週間近く咲き続けますから、この時期のお庭をしばし華やかムードに盛り上げる立役者のプラントの一つです。



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 裏庭のアーチに絡む赤い薔薇、テス オブ ザ ダーバヴィルズ(Tess of the d'Urbervilles)、そして後方のアプリコット色のリアンダー(Leander)も、他の種類に先駆けて開花を始めます。



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 コンスタンス・スプライは最初の写真から6日後にこれだけ開花が進みました。ゆっくりゆっくり咲き進んで欲しいと思ってしまいます。 



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 大型で深いカップ咲き、非の打ちどころの無いようなこのコンスタンス・スプライは、50年ほど前にデイヴィッド・オースティン氏によって生み出されました。以来多くの薔薇ファンを魅了し続けてきたに違い有りません。
 夏咲き一回だけで秋には咲きませんが、これだけ数多くの美しいお花を見せてくれるのですもの、一季咲きで十分だと思います。



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 ファーディナンド ピチャード(Ferdinand Pichard)は、90年も前にフランスからもたらされた種類だそうで、オールドローズです。お花は小振りですが、長く愛され続けられてきた種類にはやはり素敵な魅力がありますね。



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 このパウダーパフのような形をしたシャクヤクは、季節が巡るごとに故郷の庭にも咲いておりました。郷愁もあり英国に移り住んで最初に求めたプラントの一つです。



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 ボール オブ ビューティー(Paeonia‘Boul of Beauty')は、中がクリームを帯びた白でとても可愛らしいシャクヤクです。私自身は来英し初めて目にした種類で、最初の出会いと同時に購入したプラントでした。
 ’96年に求めておりますからすでに16年もこの場所に在ることになります。



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  テス オブ ザ ダーバヴィルズ(Tess of the d'Urbervilles)の赤も、お庭には嬉しい色です。同名の作品がトーマス ハーディーの小説に有り、テスは暗いイメージの主人公のようですが、こんなに元気で幸せそうなテスに出会えるのは嬉しいことです。



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 この野生種に近い薔薇は、ローザ グラウカ(Rosa Glauca)とも、ローザ ルーブリフォーリア(R.Rubrifolia)ともいわれています。現在は3mほどですが、数センチの実生苗から育ちました。 写真でははっきりしませんけれど、群葉はグレーを帯びたグリーンなのですが、茎や葉脈が赤いのでグレーっぽい薄紫色にも見えたり致します。
 アーチ状の枝葉や、やがて色付いてくる赤いローズヒップも、多くのフラワーアレンジャーたちに愛される所以かもしれません。
 


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 レイディー エマ ハミルトン(Lady Emma Hamilton)も、やっと咲き始めました。
 


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 若草色のグラス(Carex elata‘Aurea)の傍で咲いているのは、2010年末にデイヴィッド オースティン ナーサリーからベアルートで届いた、マンステッド ウッド(Munstead wood)です。昨年は小さな苗でしたから鉢植えでしたが、今年は地に下ろしました。



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ブーケに白いカスミソウをあしらうのは一般的ですが、このプラントはそれの黄緑色バージョンのようなお花で、どんなお花と組み合わせましても、引き立て役を立派に果たしてくれるお花かと思います。
 こぼれダネから発芽し少々の日陰でも立派に育ちますが、ボーダーガーデンの前面にグランドカヴァーとして植えられているのは良く見かける光景です。
 英名はレイディーズ マントルと言われますように、葉はマントのような丸い形をしていますので、この葉も小型のフラワーアレンジメントには重宝な花材になります。



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 このプリンセス アレグザンドラ オブ ケント(Princess Alexandra of Kent)にとっては、この庭で迎える二度目の夏になります。
 まだ小さ目の株ですが、お花のサイズは立派で花弁の巻き加減も美しく、そのうえ芳香豊か、色も温もりを感じさせるピンク、このような極上の薔薇に出会えたことに感動を覚えています。



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 手前の銀灰色のプラント(Helichrysum italicum)は、英名でカレープラント(Curry plant)と呼ばれております。茎葉からカレー粉の匂いが漂いますが、カレー粉の原料とは一切無関係のようです。

 庭を訪れる英人の友人の中には、毎回のようにこの茎葉をしごいて、『いい香りね~』と匂いをエンジョイなさる方がおられます。

 このカレープラントの傍に薔薇ファーディナンド ピチャードが咲いていますが、銀灰色が絞り咲きのピンクにマッチしているかなと思います。

 

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 英名でフォックスグラブ(狐の手袋)と呼ばれておりますディジタリス(Digitalis)や、デルフィニュームを薔薇の後方に植えました。風に煽られて少しばかり乱れてはおりますけれど、薔薇との相性は良さそうです。
 この花壇の薔薇はやっと咲き始めたところです。



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 2010年の時点で、私の庭には薔薇の新苗を植える場所は無いと自分に言い聞かせておりましたのに、その年に届いたオースティン社のカタログの表紙を飾った写真に、あえなく決心が揺らぎました。その写真とはこの薔薇、マンステッド・ウッドだったのです。



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 この深紅のベルベットのような色調の薔薇、マンステッド ウッドはなぜか私の魂を酔わせます。 
 どんな色の薔薇も周囲との調和がとれていれば心地良く素敵だと感じますが、薔薇の色で極みに感じる色一つと問われれば、私は紛れもなくこの薔薇を挙げることでしょう。



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 クラウン プリンセス マーガリータ(Crown Princess Margareta)は丈高の種類ですから、壁に沿わせてクライマー扱いの薔薇です。アプリコットオレンジ色の薔薇はパワーを発して、見る者を元気にしてくれそうな色ですね。


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 比較的早い時期から咲き始め、咲き変わりながら長い期間に亘って壁面を飾ってくれます。



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 コンスタンス スプライは沢山の数のお花を咲かせてくれますから、切花にしてプレゼントするのにも好都合です。この日はアルケミラ モリスを添えてコンサバトリーに置きました。

 アップロードした薔薇などの写真はまだまだございますので、それほど間を置かず(?)続きをお目にかけたいと思います。御覧いただけますと嬉しく存じます。




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  1. 2012/07/15(日) 02:20:18|
  2. | コメント:10
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コメント

バラきれい

お久しぶりです。庭全体が花にあふれていてすごいです。バラの花が生き生きとして、美しいです。写真もすごく良いと思います。シャクヤクも負けじと頑張っている感じですね。デルフィニウムの花の青は写真で見る様に実際も同じように澄んだ濃い青なんでしょうか?すごく引き立ちますね。東京の紫陽花は、種類もずいぶん増えましたが、そろそろ終わりかけています。
  1. URL |
  2. 2012/07/15(日) 10:58:36 |
  3. 飛行船 #-
  4. [ 編集]

i-215はなあかりさん。こんにちわ。

ピンク色のオリエンタルポピー、うちでは1~2こしか花が咲かなくて羨ましく思いながら見させていただきました。綺麗な色ですね。
2枚目の写真の緑もとても素敵です。
ホスタや羊歯がいきいきしてるのをみるとこの場所は半日陰なのでしょうか?
クラウンプリンセスマルガリータの蕾が、うちではこんな風に赤く色づいてるのを見たことありませんし、オレンジ色もずっと濃いように感じます。
イギリスの気温が低いせいなのでしょうかね。
その2を楽しみにしていますi-228
  1. URL |
  2. 2012/07/17(火) 03:34:41 |
  3. ニコシア #mQop/nM.
  4. [ 編集]

飛行船 さま
 コンスタンス スプライの咲くころが、裏庭のもっとも華やぐ時かと思います。お褒め戴き光栄です。

 デルフィニュームは実際には写真よりも更に澄んだ美しいブルーなのです。私はとりわけこのブルーのデルフィニュームが好きで、この場所で栽培を初めて三年ほどになります。雨が多いことが幸いしたのかお花は今年が一番見事に咲いたかと思います。
 こちらではデルフィニュームはボーダーガーデンのクイーンと言われるほど、威厳のある誇り高きプラントだと誰しも認めるところのようですが、栽培はそれほど簡単ではないという風に考えられていることも事実のようです。
 年とともに衰えてくるという記述も有りますので、今までは特別なことはしませんでしたけれど、来年に備え株分けするなどのケアが必要になるかも知れません。

 私の庭のアジサイは今咲いているところです。
 こちらのアジサイはお花が木に付いたまま綺麗なドライになりますので、冬のガーデン用に刈り取らず残す方もおられます。そこに霜が降りたり、雪が積もったりすれば、再び美しい姿がエンジョイできるからでしょうね。
  
  1. URL |
  2. 2012/07/17(火) 09:24:41 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

ニコシア さま
 オリエンタルポピーは気候に合っているのでしょうか、毎年お花の数が増えていきます。最近淡い紫色のお花の咲く種類を見つけ、一鉢求めました。来年お花を咲かせてくれると嬉しいのですけれど。

 二枚目の裏庭の写真ですが、確かにこの場所は右側に朝日をさえぎる丈高のプラントが何本か植わっております。
 私の家の裏庭は家の東側、前庭は西側ですから、両サイド共に建物の影になる時間が有ります。サイドガーデンは南側ですがお隣の建物の影になる時間が長く、更に境界は2mほどの高さのレンガ塀ですから、塀の周辺(北側)の日照もごく限られております。

 クラウンプリンセスマルガリータのお花の色に違いがあるのはどうしてなのでしょう。興味深いですね。やはり気候の関係が有るのかもしれません。
 それにこの辺りは土壌がPH7~8程度のアルカリ性土壌なので、そのこともお花の色に微妙に関係しているのかもしれませんね。

 私も、次回の②を是非ご覧いただきたいと思います。
  1. URL |
  2. 2012/07/17(火) 21:43:53 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

こんばんは。
この時期のバラはもとより素晴らしいお庭ですね。
葉がマントの形をしたカスミ草のようなお花が可愛いです。
お隣のは撫子でしょうか。最後の生け花の写真も素敵ですね。
そちらは気温が低いのでしょうか。ちょっと羨ましいです。
  1. URL |
  2. 2012/07/17(火) 21:48:18 |
  3. パンドラ・ヴィス #FPA1ayiE
  4. [ 編集]

パンドラ・ヴィス さま
 今年は春先から雨が毎日のように断続的に降り続いた所為でしょうか、例年よりもプラント達の緑も鮮やかで生き生きとして見えるようです。
 葉がマントの形をしたレイディーズマントルは、お花の色が変わりかけてきた頃に根元から花茎を刈り取りますが、刈り取った後は、葉をエンジョイすることが出来、重宝なプラントだと思います。

 お隣のピンク色のお花は撫子です。ご近所の新しい住人が前庭から一切のプラントを取り除いているのを目にしたとき、所望して何種類かのプラントを私の庭に移しました。一本でも多くレスキューしたかったのです。撫子も三本掘り上げてきましたがそのうちの一本です。

 コンスタンス スプライのエレガンスは花瓶に活けられましても変わらないようです。

 きょうのこちらのお天気は「曇り時々晴れ」の予報で、気温は現在17度です。寒いので私は薄手ですがセーターを着ております。週末には22~23度の予報がでておりますが、英国の夏の気温は総じて低めです。
  1. URL |
  2. 2012/07/19(木) 20:56:27 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

はなあかりさま はじめまして
度々お邪魔しています。本当に素敵な写真ばかりで
こちらにお邪魔していますと、疲れが飛んでいってしまうようです。
こんなに素敵なお庭があるなんて^^感動です。
写真集を見ているみたいです。またお邪魔させてくださいね。
突然で申し訳ありませんが、リンクさせていただいても宜しいでしょうか?
  1. URL |
  2. 2012/07/20(金) 10:47:38 |
  3. みずいろの雨 #-
  4. [ 編集]

みずいろの雨 さま
 お出でいただきまして有難うございます。そして過分なお言葉恐れ入ります。
 大きな庭では有りませんが、それぞれのコーナーを異なる表情に致しております。そのためでしょうか、写真に写しますと実際よりも広~いお庭に見え、自分でもオヤオヤと思うことが有ります。
 リンクしていただけますとのこと光栄です。よろしくお願い致します。

 実は今からロンドンに出かけるところですが、明後日に戻りますので、それから続きの②をアップ致すつもりでおります。お時間がお有りのときはまたお遊びにおいでくださいね。
  1. URL |
  2. 2012/07/21(土) 01:05:19 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. |
  2. 2012/07/25(水) 09:07:30 |
  3. #
  4. [ 編集]

こんにちは♪

はなあかりさんのお庭ファンのmayuです~☆
何度お庭を拝見しても素敵でうっとりです(´∀`*)
バラや他の草花も元気に咲き
日頃のはなあかりさんのお世話の賜物ですね♡

バラと芍薬が同じ時期に開花するんですね~
その方がお互い引き立ちあい素敵ですよね♪
我が家の芍薬はバラより1ヶ月程先に咲きます

またお邪魔させていただきます(´▽`)
  1. URL |
  2. 2012/07/27(金) 16:19:04 |
  3. mayu #-
  4. [ 編集]

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プロフィール

はなあかり

Author:はなあかり
 人生も後半にさしかかり英国で暮らすことになりました。今では黄昏年齢となり、それが花灯りの名前の由縁でもあります。日本に残してきた小さな庭にいつの日か帰る夢を抱きながら、一方では、自分好みに染まるこちらの庭への愛情もはかりしれません。
 2002年にアロットメントに植えたグリーンゲージなどの果樹類も大きく育ち、秋には収穫を楽しんでおります。

 City & Guilds にてFlower Arranging Skillsを、NAFAS (National Association of Flower Arrangement Societies)では、Floral Art & Design のDiploma を取得しました。
 1998年に<いけばな>指導をスタートし現在に至ります。2007年に、ご関係者からのご要請とお仲間のご支援のもと、ロンドンに<いけばな>の新組織を立ち上げました。以来、組織の運営に関わりながらお花の指導を続けております。

 自宅の庭は、<いけばな>や英国風フラワーアレンジメントに必要な植物素材を調達する上で、大変有益で大切な場所になっております。2010年からは、すべてひとりで手入れしておりますので、メンテナンスの少ない庭は必須となり、今ではシュラブ類と宿根草のみの庭になりました。
 更新は稀ですが、折々にお出でいただければ嬉しく存じます。

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