イギリスそよ風もよう

ー庭やアロットメントでのガーデニング、いけばな、フラワーアレンジメントの日々を綴りますー

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

チェルシーフラワーショー百年祭

                             15th June 2013

 チェルシーフラワーショーには、1862年以来、ケンジントンのソサエティーガーデンにて開催されていた‘グレイトスプリングショー’という前身があり、そのフラワーショーが1913年の5月に現在のチェルシー王立病院広場に会場を移したという経緯があるようですね。そのチェルシーにおけるフラワーショーが、今年でちょうど100年の節目の年を迎えたということのようです。

 華やかなイメージのフラワーショーではありますが、チェルシー100年の歩みの中には、二度の悲惨な世界大戦により中止を余儀なくされた年も含まれております。
 例年、会場の入り口付近には、真っ赤なコートに黒い帽子を被ったチェルシーペンショナーと称される退役軍人の方々が、筒状の募金箱を持って立っておられますが、その光景は、もう一つのチェルシーフラワーショーのイメージでも有ります。今年は百年をお祝いする記念品として特製マグが発売されました。何とそのマグには、お二人のチェルシーペンショナーのお姿がフォーカルポイントではありませんか。わが意を得たりとばかり嬉しくて、早速私も記念に一個買い求めました。


人気ブログランキングへ

DSC09726.jpg
 チェルシーペンショナーの数は老齢化のため年ごとに減り、昨今では普通の服装で募金箱を持つボランティアらしい方々の数が増えて参りました。例年私は、まずは赤いコートをお召しの方に歩み寄り、ささやかながらコインを投じて胸にシールを貼っていただきます。かつてお互いの間に敵対した歴史が有ったことなど去来するやせざるや…ひたすら優しいスマイルが、今年も90歳程の誇り高き古老のお顔から返されました。
 この百年記念の年に当り、世界中の人々に心置きなく花を愛せる確かな平和が訪れますように、そしてチェルシーフラワーショーが、この先も永遠に続きますようにと祈らずにはいられません。




DSC09239 (1)
ショーの会場には私は地下鉄で参りますが、最寄駅のスローンスクエア駅からはほんの6~7分ほどのところに会場は位置しております。駅に続くこの豪壮な住宅街も、お馴染みの通り道となりました。




DSC09243 (1)
 この日は5月21日(火曜日)、RHS会員のための公開日初日です。この大勢の人々が行き交うショッピング通りは、狭い間口と限られた奥行きのお店ですけれど、クオリティーの良い製品を扱うお店が多く、買わずとも思わずポップインしたくなるようなショップが軒を連ねております。
 上掲の記念のマグも、この通り沿いのショップで求めました。




DSC09247 (1)
 ここはピクニック広場です。ここでバンド演奏を聴きながら、屋台で求めたドリンクやランチなどを楽しむ人々の姿で終日賑わいます。一人で訪れた私は、ここで持参のお弁当を戴きました。
 会場にはパック入りのサンドイッチやお寿司などを中心に販売する簡易レストランが有りますから、そこで過ごされる方の数も多いようです。
 その日、ちょっとリッチな気分で過ごしたい方はシャンペイン&シーフォードレストランで過ごされるのもアイデアですね。このレストランは、午後3時から6時までアフタヌーンティーの時間のようです。ティーにも三種類のコースが有りますようで、40ポンド(約6、000円)のコースですと、Laurent-Perrier Roseがグラスで供されるとのこと、チェルシーにおけるアフタヌーンティータイムに、シャンペンを傾けるのも、素敵なひと時の過ごし方かと思います。


 

DSC09351 (1)
 一番最初に駆けつけるのは、何と申しましてもショーガーデンの展示です。今年は15の出展がございましたが、それらの三分の二に当たる10のガーデンがゴールドメダル受賞、それに次ぐシルバーギルト(準金賞)が三つ、シルバーメダルは二つという内訳です。

 これは、Trailfinders Australian Garden presented by Fleming’s,オーストラリアのガーデンデザイナー,Phil Johnsonのガーデンです。このお庭が2013年度のベストショーガーデンを受賞しました。




DSC09355 (1)
 数多いゴールドメダル受賞のガーデンの中から、ベストに選ばれたのですから、あらゆる点で優れているということなのでしょうね。どのような事が他の展示よりも高く評価されたのでしょうか、私のような素人には、理解の域を超えた世界のようです。
 バックグラウンドは、オーストラリアの都市環境と言う設定で、宙に浮いているように見える花型の構築物は、スタジオのようです。
 私などは、外から眺めるだけですからあの物体に違和感を感じてしまうのですが、実際に中で仕事をなさる方の立場に立てば、あらゆる角度に窓の拡がる球体の部屋は、周辺の庭環境に融け込み、静寂を強調する滝の流れも、オフィスに居ながらにしてエンジョイできるということで、快適な空間なのかも知れません。
お花の形に仕上げたところにも意味がありそうです。

 遠い昔、私の兄が大きな木の上に小さな部屋を作ったことがあります。そこで過ごす時間のぞくぞくするような喜びを今も忘れることが出来ません。大げさですが子供なりにまるで別天地のようでした。審査員の方々も、案外あの空間の居心地の良さに魅了されたのかも知れませんね。 
 


 
DSC09251 (1)
 植栽はユーカリ、カンガルーポー、ボトルツリーなど、オーストラリアの自然の植物達だそうです。オーストラリア大陸は人間が居住している場所としては、最も乾燥した地域のようですから、植物たちも乾燥に強い種類ばかりですね。そういう観点からも興味深く植物を観察できました。




DSC09314 (2)
  このガーデン、The Arthritis Research UK ardenが、今年のショーガーデンのピープルズチョイス(The RHS People's Choice Show Garden)に輝いたお庭です。デザイナーはChris Beardshaw、スポンサーは、Arthritis Research UK。

 チェルシーショーには一般の方々の投票によってベストショーガーデンを選ぶ、ピープルズチョイスと言う賞が有ります。その賞の受賞者は一般の方々に最も高く評価されたことで、審査員の選ぶベストショーガーデンに勝るとも劣らない名誉を感じることでしょう。
 2009年の例ですが、一般の方々の投票の結果、最高の得票数を得たのは金賞受賞者ではなく、準金賞(シルバーギルトメダル)受賞者だったことがございました。審査の結果と一般の方々のチョイスは大きく異なることもあり得るということでしょうね。

 Arhritisとは関節炎ですから、それの研究機関がこのガーデンのスポンサーのようです。チェルシーショーに出展することによって、この病気に苦しむ方々への理解とサポートをアピールしたのでしょう。




DSC09311 (1)
 この針金で作られた像は、両腕を頭上後方に伸ばして、力強く背伸び立ちするような姿勢です。関節炎の痛みから解放されて自由になりたいという願いでしょうか…などと考えさせられます。
 チェルシーフラワーショーは、ただ単に美しい植物を並べているだけでは無いことを納得させられます。それぞれの植栽や色彩、形体には意味が有ることを理解しようとしますと、フラワーショーも一段と奥深くなるのでしょうね。




DSC09310 (1)
 中央に見えるブロンズ像にも、意味が有りそうです。関節炎だと宣告された時の恐れや動揺を表すのでしょうか。それを受け入れて闘病する姿でしょうか。意図するところは正確にはわかりませんが、この御病気で苦しまれる方々に思いを馳せ、そのような想像を巡らせました。
 像の後方に生垣が見えますが、生垣の後ろにも重要な意味を持つガーデンが繋がっております。さらにこの写真の右側にも生垣が有りますが、その生垣の外側はこの次の写真のような光景です。


 

DSC09316 (1)
 
 これら植栽のナチュラル感と美しさには息を呑む思いです。白いレース状のお花のほとんどは、カウパセリ(Cow parsley)ともクイーンアンズレース(Queen Anne’s lace)とも呼ばれておりますワイルドフラワーで、4月から6月頃まで、英国内でしたら山野に咲き溢れております。
 手前中央に紫味を帯びたローザ グラウカが見えますね。その近くにコゴミの葉が見えますが、ロイヤルファーンと呼ばれるゼンマイも所々に植え込まれておりました。




DSC09298 (1)
 The M&G Centenary Garden-‘Windows through Time'
 デザイナー: Rogger Platts

 それぞれに興味深いショーガーデンですが、私好みのガーデンはこちらです。
 来訪者に近いコーナーに設置された拡大鏡のような形の彫刻物は、このガーデンにおける唯一のモダンなオブジェです。これも‘Windows Through Time'のテーマに沿い、百年のチェルシーの歴史を振り返る、一つのウインドウ・窓と言う設定のようです。
 
 それにしましても優しい風情の美しいお庭です。




DSC09299 (1)
 昨年、私の庭に迎えた同じ種類のアザミに出会えて、嬉しさもひとしおです。




DSC09301 (1)
 この光景は百年前と少しも変わらずに愛され続けているのではないでしょうか。茅葺のあずまや風の建物が見えますが、イングリッシュオークを使ったこの種の建築は、今でも最も贅沢で誰もが憧れるサマーハウスだと思います。




DSC09303 (1)



DSC09305 (1)
サンドストーン(砂岩)が敷き詰めらた通路の、このスペースの取り方も素晴らしいですね。



DSC09308 (1)
 左方に、半分崩れ落ちたレンガの壁とダイヤモンドパターンの錆びたウインドウが見えます。その下には小さな池が有り、池や周辺にはアイリス、シダ植物、ジャパニーズメイプル、フォックスグラブ(Digitalis)なども見えます。デザイナーは、このチューダー朝の名残のような窓と、通路側のモダンな‘窓’を対比させ、私たちにメッセージを送っているのでしょうね。




DSC09295 (1)
 さて、窓を通して来場者には何が見えたのでしょう。
 百年の時が過ぎても、人々の心を魅了する植栽もお庭のデザインもそれほどには変化していないということでしょうか。
 過去の展示のお話になりますが、スカイガーデンと称し、船のような物体をクレーンに吊り下げてそれを上下させるお庭も登場しました。また、プラスティックだけで造園する前代未聞のガーデンも登場するなど、チェルシーには常に人々をアッと言わせる奇抜なデザインが次々と登場しました。
 しかし来場者が、自宅に持ち帰りたくなるようなお庭は、時を超えてタイムレスで有るというメッセージを私達に伝えたかったのかもしれません。




DSC09336 (1)
 Stoke-on Trent's Story of Transformation
デザイナー:The Landscaoe Team, Stoke-on-Trent City Council 

 こちらはモダンですが、とても素敵なガーデンです。

 バーミンガムの北、ストーク オン トレントと言う産業都市が、モダンで力強い近代都市に変容した姿を、このガーデンに表現されました。
 上でご紹介した三つのお庭は、いずれもゴールドメダルを受賞されたお庭ばかりですが、このお庭は今回の出展作の中では最下位のシルバーメダルです。しかし通路に立って見渡す限り、他のゴールド受賞のお庭に較べ、全く見劣り致しません。それどころか、このガーデンに対する私のポイントは高いのです。
 大勢の来場者も、どうしてこのガーデンがシルバーなの?どうしてゴールドではないの?などと疑問を投げかけておられました。
 説明に当っておられた方は、『残念でしたけれど、最終的な仕上げの時間が足りませんでした。私たちはもう少し時間の余裕が有れば完璧でしたのに。ここからは見えませんが、あのビン窯の周辺が思うように完成していないのです』などと説明しておられました。
 チェルシーでゴールドを受賞することはとても大変なことのようですね。95%完璧で他を抜きん出ていても、僅か5%の未完成が、ゴールドを遠ざけてしまう厳しい世界なのでしょう。




DSC09335 (1)
 スケルトン化して骨格だけが残ったビン窯が、このお庭のフォーカルポイントのようです。あの白いブロック状の工作物は地元のアーティストの作品で、それなりの意味が有るのだと思いますが、あれらをすべて取り除きたくなるのは私だけでしょうか。
 代わりに月並みですが白いツル薔薇を絡ませてみてはいかがでしょう。
 それもビン窯の骨格が三分の二ほどは見える程度に控え目に絡ませるのです。ガーデンには沢山の薔薇がちりばめられていますから、ビン窯の白いツルバラはそれらと絶妙に調和するのではないかと、勝手な想像を巡らせました。それぞれの方が、それぞれのイメージで展示作品の中に入り込んでいく…これもチェルシーショーの楽しみ方の一つではないでしょうか。

 手前にはドリンクのコーナーが見えます。そしてそのすぐ上は池で、睡蓮の花も咲いておりました。




 DSC09333 (1)



DSC09334 (1)
 広い壁庭の処理も大変丁寧で、これを仕上げるだけでも相当に時間をかけたことでしょう。




DSC09337 (1)
 この薔薇を中心にした植栽の美しさには、立ち退くことをためらうほどです。
 このガーデンはストーク オン トレント市、つまり地方自治体の出展ですから、地元や周辺地域のサポートが多く、デイヴィッド オースティン ローズ社も地元に近いことも有り、これらイングリッシュローズのスポンサーなのです。道理でこれらの薔薇の美しさには納得致しますね。




DSC09339 (1)
 このショーガーデン部門は、規模の大きさゆえにダイナミックで、メダルの色などに関係なくそれぞれに見ごたえが有り、出展者のメッセージを読み解く楽しみが有ります。

 この部門に、日本人のガーデンデザイナーのエントリーもときどき見られます。最近では2010年と2011年に石原和幸さん、2009年にはケイ山田さんが御出展なさいました。ケイ山田さんは三度、この部門に御出展になられ、2002年のショーガーデンはシルバーギルトメダル(準金賞)に輝やいておられます。

 今回はショーガーデンの一部ですけれど、遅れ馳せながらご報告申し上げました。
 次回はショーガーデン部門の続きと、フレッシュガーデンやアーティザンガーデン部門も御報告できればと思っております。アーティザンガーデン部門では、石原和幸さんの‘床の間ガーデン’がベスト アーティザンガーデンに選ばれました。

 いつもご無沙汰が続きまして申し訳ございません。どうぞ皆さま、素敵な夏をお過ごしになられますように。
 
 


人気ブログランキングへ
スポンサーサイト
  1. 2013/06/16(日) 00:59:35|
  2. チェルシーフラワーショー
  3. | コメント:9
<<薔薇:コンスタンス・スプライなど… | ホーム | 5月の庭>>

コメント

祝100周年記念

こんにちは、飛行船です。
毎日訪問させて戴いているのですが、久しぶりのコメントです。
チェルシーフラワーショーは今年で100年になるのですね。
毎年会場風景や植栽の写真を見せて戴き、感激しています。
いつも思うのですが、会期中にバランス良く花を咲かせるのは大変な苦労と思います。
気温や天候が安定していることが、花たちを生き生きとさせているのでしょうか?
花期の長い花たちが集められているのかな~と思ったりしています。
近年、東京では屋上緑化や壁面緑化が多くなってきています。
この様な歴史あるガーデニングをみると参考になることが多いのでしょうね。
ただし、東京、いや日本はすでに夏模様で、30℃を超える日が始まりました。
花たちも大変です。
  1. URL |
  2. 2013/06/15(土) 11:03:57 |
  3. 飛行船 #-
  4. [ 編集]

こんにちは はなあかりさん
チェルシーフラワーショーを今年も拝見させていただきありがとうございました。
規模の大きさに圧倒されてしまいます。 全部を見るのは大変そう!
やはり茅葺の建物があるお庭が落ち着いて見えました。 
ゆっくりくつろぎたいお庭ですが フラワーショーもすごい来客で大変そうですね。
ありがとうございました。
  1. URL |
  2. 2013/06/17(月) 17:45:55 |
  3. himi #-
  4. [ 編集]

今年で100周年だったのですね
時間があれば是非行きたかったです。
チェルシーペンショナーさんたちのこと以前行った時には気づきませんでした。
いや見ていたとしても雑踏とショーへの期待で昂ぶって見落としていたのかも知れませんね
はなあかりさんにこうして解説して頂くとショーの楽しみ方も違ってきますね
チェルシーペンショナーさんたちがお元気なうちにもう一度行きたいと思いました。

素敵なショーガーデンをはなあかりさんの解説で見られるのは行けない私たちにとっては本当に嬉しいことですね
ネットで気軽にアクセスできるのは嬉しいけれど本にして手に取りたいと思う位です。
ショーでの評価にかかわらず、はなあかりさんの目線で撮った写真は素敵だなぁ…と思います。
わたしも茅葺のあずまやのガーデンが好きです。
やはり原風景の茅葺の祖父の家を思いだすせいかもしれませんが
華やかさよりアザミの似合うナチュラル感がいいですね
また人工的な工作物より白いツルバラを…とのお考え同感です。
でもショーガーデンでは個人の庭ではできない大胆なプレゼンテーションが見られるからこそいろんな気づきがあるのかもとも感じました。
次回のフレッシュガーデンやアーティザンガーデン部門も凄く楽しみにしております。
ゆっくりでもいいので宜しくお願いします。

  1. URL |
  2. 2013/06/18(火) 12:35:34 |
  3. tearose #ZpiZsxmM
  4. [ 編集]

チェルシーフラワーショー

はなあかりさん、こんにちは
チェルシーフラワーショー100周年の記念展だったのですね。もう、100年も続いているというのはイギリス人がガーデン好きにしても凄いなあと思います。
日本では過去の戦争といえば、対中国や韓国ことばかりにしか目がいきませんが、イギリス人で、日本軍の捕虜になり、辛い思いをされた方もおられるのを考えると、イギリス人の懐の深さを感じます。でも、戦争中を描いたドラマ放送は続いているのかな?と時々思います。・・話が横道にそれてしまいました。

ショーガーデンのお写真は見所が良くわかってうれしいです。ありがとうございます。日本でも、ガーデンの展示されることがありますが、規模が全然ちがいます。チュルシーは展示の場所も広いし、植物が自然な感じがしますね。造形物も芸術的で面白い。

カウパセリ、ああ、そういう名前だった・・と懐かしく思います。たくさんあってきれいですね~。 The M&G Centenary Garden-‘Windows through Time'のなかの クリムソンのがアザミですか?ステキな花色!!持っているお花と同じだとうれしくなりますね!おうちのアザミを見るたびに思い出されることでしょう。最後のバラのお庭、ナチュラルな雰囲気の中で淡いアプリコットのバラや宿根草が映えてとても素敵です。
はなあかりさん、たくさんの中からお写真選ぶの大変だったことでしょう。ありがとうございます。次も楽しみにしています。
  1. URL |
  2. 2013/06/20(木) 09:51:14 |
  3. リズ #DS51.JUo
  4. [ 編集]

飛行船さま
 更新の稀な私のブログの庭に、毎日お訪ね戴き心から感謝申し上げます。

 チェルシーに、フラワーショーの会場を移してから今年は100年目と言う節目の年だそうですが、このフラワーショーの前身は1862年にケンジントンでスタートしたといわれております。その期間を含めますと実に150年ほどの歴史を誇ることになりそうです。スタートした年は日本では江戸時代末期になりますから、やはりかなり長い伝統を誇るフラワーショーということになるのでしょうね。

 ショーの会期中にちょうど良い加減にお花を咲かせる為には、出品者には大変なご苦労がお有りだと思います。
 何年も前ですが、このショーガーデンに出品なさったあるガーデンデザイナーのプロセスを追った特集番組をTVで見たことがあります。その方は、大きな温室を利用して日照時間や温度の調整などで開花時期をコントロールしておられました。植物相手ゆえ、大変な神経を傾けておられ、その御苦労の一端を垣間見ることが出来たのですが、ご自身で栽培したプラントをガーデンにディスプレーしておられることにも驚いたものです。
 その為出品に向けての準備は一年前どころではありません。何年もかけて準備なさっておられたという印象が残っています。
 もちろん特定の業者から、すでに開花時期を調整されたプラントを直接お買いになられる出展者もいらっしゃることとは思いますけれど。

 こちらの気候は夏の間、日本ほど気温や湿度が高くありませんので花期も比較的長く、病虫害の発生も少ないと思いますので、植物の栽培には適しているようです。
  1. URL |
  2. 2013/06/29(土) 11:20:12 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

himiさま
お返事が遅くなり大変申し訳ありません。

規模が大きいので、丁寧に見て回ろうとしますと、私にはとても時間が足りません。二日分のチケットを求めたいと思うほどです。今年は朝10時ごろに会場に着き、ショーガーデンだけはゆっくりと観賞しましたが、他の展示は急ぎ足です。ランチも時間がもったいなくてお弁当持参、それさえも僅か15分で済ませ、後は休憩無しで8時の閉館までずっと歩き回りました。7cmヒールのブーツで10時間ほど歩いても疲れをそれほど感じさせられないのは、チェルシーショーの雰囲気のなせる所以でしょうね。

メンバーズデーでこの人出ですから、一般公開日は更に賑わうことが想像されます。不思議ですが、私自身はこの大勢の見学者が全く気になりません。車椅子での見学者もおられますが、そこはマナーの良い英国人ですからガーデンなども誰もが前列で見学できるようにお互いに譲り合っています。
  1. URL |
  2. 2013/07/08(月) 02:23:42 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

tearoseさま
ご丁寧なコメントを頂戴しましたのに、、お返事コメントが遅れまして申し訳ありません。
tearose様はもしかしたらショーにお見えになられるかもしれないと思っておりました。5月は何かと御用の多い時期ですもの、主婦にとりましては予定を立てにくいのも事実ですね。

チェルシーペンショナーさん達の数が減っていくことに一抹の寂しさを覚えています。

私もtearose様と同じでナチュラル感の漂うお庭が、一番しっくりと心に馴染みます。 tearoseさまの >アザミの似合うナチュラル感< という表現は素晴らしいですね。子供の頃、アザミのお花が素敵なので手折ろうとしては、鋭い棘に刺されて泣きべそをかいていたのを思い出しました。改良種には、それほどの棘は有りませんので、庭での観賞に適しているのが有難い限りです。

おじい様の茅葺屋根のお家はtearose様の原風景なのですね。
イギリスの田舎には藁葺屋根のお家が今でもかなり多く見られます。家主さんが勝手に都合の良い屋根に葺き変えたり、家のデザインを変えることは固く禁止されていますから、そのお陰で後世に伝わっていくのですね。
実際にお住まいになられる方は、お家の購入価格が高額な上に管理費用もかさみますので、どなたにも出来ることではないようです。それでも歴史的価値のあるお家に住み、守り、自分たちこそが後世に住み繋いで行く役割を果たしているのだという誇りを持っておられるようです。
大変ですよと聞かされながらも、私は今でも藁葺き屋根のお家に住んでみたいという憧れがあります。もちろん実現不可能ですけれども。
  1. URL |
  2. 2013/07/08(月) 03:41:50 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

リズさま
チェルシーフラワーショーは前身も含めれば150年ですから、やはり凄いことだと私も思います。

イギリス人も、大戦で捕虜がどんなに過酷な扱いを日本軍から受けたかという、本当に正視できない当時の捕虜の方々の姿をとらえた記録を、私もこちらで何度もTVで見たことが有ります。食物も与えられなかったのでしょうか、骸骨のようにやせ衰えた英国人捕虜たちが下半身に日本風の下着一枚まとわされ裸同然で列になって歩かされている姿は、一度見れば目に焼き付いて消すことはできません。日本では一度も目にしたことの無い衝撃的な映像で、これを見ればどんな人でも野蛮な日本軍人のイメージを払しょくすることはできないと思います。野蛮極まりない日本軍人が登場する映画を、TVで見たことも何度も有ります。消し去ることのできない悲しくて恥ずかしい日本の過去の歴史ですね。

でも、戦後の日本が平和主義に徹し、世界にどのように関わってきたかを知る英国人は、現在の日本人が尊敬こそされ、野蛮だという風に考えている方はひとりもいないはずです。


それぞれのガーデンには、デザイナーの意図した意味が有るのだということを、浅薄な私の理解ではありますけれど、少しでも述べてみたいと思いました。

日本でのガーデン展示はブログで拝見する限り、確かに規模は大変小さいようですね。でもチェルシーにも3m x3mが基準のフレッシュガーデン部門や、樹林が背景の小道沿いに設えられたとても小さなアーティザンガーデン部門も有ります。小さなガーデンも大変興味深いのですけれど、やはりチェルシーショーのメインは、何と申しましてもスケールの大きなショーガーデンでしょうね。
造形物の一つ一つにも意味があり、それらの意味を問いかけながらお庭を廻るのは楽しいと思います。

カウパセリのお花…大好きです。プリムローズの仲間で、カウスリップという黄色いお花をリズさまは覚えておられますか。
クリムソンのお花がアザミです。花期が長いので嬉しい種類です。最後の薔薇のお庭の植栽はとても素敵ですよね。
  1. URL |
  2. 2013/07/08(月) 07:15:27 |
  3. はなあかり #gy/qpaFs
  4. [ 編集]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. |
  2. 2013/07/23(火) 00:29:08 |
  3. #
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

はなあかり

Author:はなあかり
 人生も後半にさしかかり英国で暮らすことになりました。今では黄昏年齢となり、それが花灯りの名前の由縁でもあります。日本に残してきた小さな庭にいつの日か帰る夢を抱きながら、一方では、自分好みに染まるこちらの庭への愛情もはかりしれません。
 2002年にアロットメントに植えたグリーンゲージなどの果樹類も大きく育ち、秋には収穫を楽しんでおります。

 City & Guilds にてFlower Arranging Skillsを、NAFAS (National Association of Flower Arrangement Societies)では、Floral Art & Design のDiploma を取得しました。
 1998年に<いけばな>指導をスタートし現在に至ります。2007年に、ご関係者からのご要請とお仲間のご支援のもと、ロンドンに<いけばな>の新組織を立ち上げました。以来、組織の運営に関わりながらお花の指導を続けております。

 自宅の庭は、<いけばな>や英国風フラワーアレンジメントに必要な植物素材を調達する上で、大変有益で大切な場所になっております。2010年からは、すべてひとりで手入れしておりますので、メンテナンスの少ない庭は必須となり、今ではシュラブ類と宿根草のみの庭になりました。
 更新は稀ですが、折々にお出でいただければ嬉しく存じます。

最近のコメント

最近の記事

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。